パラレルワールドは相互干渉している「MIV理論」が登場! この世が“異次元”の影響を受けていることの実証へ!
■不可解な量子論的現象はパラレルワールドとの相互干渉に起因
1965年にノーベル物理学賞を受賞したリチャード・ファインマンは「量子力学を理解している者は誰もいないといっても過言ではないと思う」という発言を残している。天才物理学者をもってしても、量子論の理解が困難を極めるものであることが嘆かれた言葉とも受け止められるだろう。
量子論の不可解さを代表するものに「シュレーディンガーの猫」や「二重スリット実験」などがよく取り上げられ、その難解さを示すものとして複雑極まる「シュレーディンガー方程式」や「波動関数」がよく引き合いに出される。かくも難解なこの量子論の世界をどう理解し、扱えばよいものなのだろうか。
この質問に1つの答えをもたらしてくれるのが、ホール博士らが提唱したMIWの概念である。MIW理論が主張するのは、この世にパラレルワールドが無数にありある程度干渉し合っているという前提を認めることで、量子論と標準的物理学の両立・融合が可能になるということだ。しかも難解な「シュレーディンガー方程式」や「波動関数」などをわざわざ持ち出さなくてもよくなるという。つまりパラレルワールドの存在と干渉を認めることで、世界はもっとシンプルになるのだ。
ホール博士によれば、量子論が我々にとって手に負えない不確実性に満ちたものに思えるのは、今のこの世界がどのパラレルワールドであるのかを我々が知らないことに起因しているという。確かに我々の標準的な物理学は、この現実世界が完全に独立した1つの世界であることを前提としている。したがって量子論的現象は不可解この上ないものに感じられるのだ。
しかしこの世界が隣り合うパラレルワールドの影響を受けているものであるという前提に立てば、量子論のメカニズムは着実に解明へと近づくとホール博士らは主張している。つまり不確実性に満ちた量子論的現象はパラレルワールドとの相互干渉によるものであるということになる。そしてこのMIW理論は将来的に実験やシミュレーションで実証することが可能であるということだ。
MIW理論によって量子論的現象のメカニズムが解明された暁には我々の文明全体が大きく前進することになるといっても過言ではないだろう。研究の進展に期待したい。
参考:「Big Think」ほか
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