バッキバキに剥き出しの“東京”を撮る写真家・新納翔! 圧倒的な都市の“核”を捉えた写真集『PEELING CITY』を語る!
2018.02.03 14:00
『PEELING CITY ― 都市を剥ぐ』新納翔
■重要なのは“剥ぐ行為”
『PEELING CITY』で新納氏は何を「剥いだ」のだろう?
新納「実は、自分でも何を剥いでいるのかわからない。何もPEELなんかしていないのかもしれない。本人も気付いていないんです。ただ、撮りたい風景を見つけて撮影する際のプロセスが体感的に『剥ぐ』という行為に繋がっている。都市に対して攻撃的に撮る必要がどこにあるのかもわからない。でも、そこに何かが現れる。何が現れるかはシャッターを切った後なので、僕自身は見ていない。その結果、剥ぎ取って出てきた都市の核自体には興味がない。そこまでしか見たくないんです。荒木経惟さんが『俺が写真を撮ると空に穴があく』って言っていますけれど、僕の場合も同じなのかもしれません」
スナップ撮影はハンティングに近い感覚がある。ライフルの代わりにカメラを持って街を歩き回り、出くわした獲物にシャッターボタンという引き金を引く。その結果、剥ぎ取られた風景の向こうに何を見るかは写真を見る者に委ねられる。
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2024.10.02 20:00心霊バッキバキに剥き出しの“東京”を撮る写真家・新納翔! 圧倒的な都市の“核”を捉えた写真集『PEELING CITY』を語る!のページです。写真集、新納翔、渡邊浩行、PEELING CITYなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで