バッキバキに剥き出しの“東京”を撮る写真家・新納翔！ 圧倒的な都市の“核”を捉えた写真集『PEELING CITY』を語る！

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『PEELING CITY ― 都市を剥ぐ』新納翔

　めまぐるしい都市の変化の根底には、インターネットという情報インフラの物理世界への介入があるのだと新納氏は考えている。

新納「ネットの繋がりが社会の繋がり方に適応されているところが10年前との違いだと思います。現実を侵食している感じがしますね。自分で現実を見るより、ツイッターの情報を見た方が速いし大量の文字情報を得られる。だから人は景色に関心を無くし、急速なビルドアンドスクラップも進む。より合理的な建築方法になって景色の画一化が進む。築地はぐちゃぐちゃしているからみんな面白がっているけれど、豊洲に行ったら全く面白くないですよね。そういうものに置き換わっていく。でも、みんなそれを見ない。この動きはさらに急速化していくと思います。東京という都市は気づかないうちにAIとかに侵食されて、生活しているこっちが檻の中に入れられるようになる。そういう社会になっていく気がしています」

 
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