【姫乃たま新連載】「頭の蓋がパカーって開いて世界が変わった」プリミ恥部氏の宇宙マッサージを初体験
それから一年ほど経って、イベントでの対談が正式に決まりました。打ち合わせを兼ねて、改めて宇宙マッサージを受けに行った際、プリミ恥部さんが、「あまりにチャクラが詰まっていると、気持ち悪くなる人もいます」と教えてくれました。そういえば、高熱が出たと話していた知人も、ちょうど複雑な事情でひどく悩んでいた時期だったのを思い出します。
寛解に向かう途中で時々悪化する鬱や、マッサージの揉み返しみたいなものかもしれません。そう解釈しながら床に敷かれたマットに座ると、いよいよ宇宙マッサージが始まりました。一体どんなことをして、私の体はどうなるんだろう。
プリミ恥部さんの手がそっと頭に置かれた瞬間、なぜか両方の二の腕が熱くなって少し驚きました。骨から筋肉を剥がす整体を受けたことがあって、その感覚にとても似ています。それから途中で、木でできた楽器を叩くような音が聞こえ始めました。
どうして直接触られていないところが熱くなるんだろう。どうして木の音が聞こえるんだろう。最近、木製の楽器に触れる機会はあったっけな? ぐるぐると考えていたら、マッサージは終わりました。
同行してくれた「温室」の一家がマッサージを受けているところも見ました。プリミ恥部さんはやはりそっと手を置いているだけです。でも温室の息子さんは、肩に手を置かれると明らかに上半身がぐるぐると回転し始めました。お父さんは音が聞こえた私と違って、月が見えたと話していました。手を置かれているだけなのに、人によって体感がまったく異なるのです。どうしてなんでしょう。
「ボクはその人にそのタイミングでもっとも必要なアップデートがされるように宇宙マッサージをしていきます。ヒーリングって一方的に何かされることが多いと思います。『●●が見えますね』とか、相手が求めてもないものを勝手に伝えたり癒したり治したりしてしまいがちです。
ボクの場合はそれが相手にとって必要な情報であれば、自ずと相手に見えたり、聞こえたり、香りが立ったり、体感後に必要なことが現実に起きたり、そのタイミングでその人が認識しやすい方法をとって宇宙データがダウンロードされます。だからほとんど、ボクの口から何も伝えなくてもいいんです。それが宇宙マッサージの特長のひとつだと思います。ビジュアルイメージを与えたら縛られてしまう人には、ビジュアルイメージが送られません。ビジュアルを求めている人の場合は、イメージを伝えた瞬間、頭がそこにフォーカスされて縛られちゃって解放されないので、その人にとって必要な情報ではないのです」
だから普段、物書きをしている私には音が聞こえて、植物を飾って空間をデザインしている「温室」のお父さん(塚田有一さん)には月が見えたのかもしれません。
私は体験したことをイメージではなく言葉で思い出すタイプなので、イメージが先に見えると文章に変換する時に苦労するのです。反対に有一さんはオフィスや庭の状態を見てから、どこに植物を配置するか考えるので、ビジュアルイメージに思考が縛られることはないでしょう。
施術される側にメソッドを強制してこないプリミ恥部さんの宇宙マッサージは、私が想像していたスピリチュアルとは違っていました。そして、そのことが頭ではわかっても、宇宙マッサージをまだ感覚では捉えられていない自分に気づいていました。
逆上がりがなかなかできるようにならない時みたいです。理屈はわかるし、体にも成功する予感があるけれど、あれに必要なのは、感覚なのです。こればかりは言葉で聞いても仕方ないと思いながら、私はプリミ恥部さんに質問せずにいられませんでした。
たとえば、私に触った時、咳をしたのはどうしてですか? とか。
「咳をしてはいけないと思って我慢している人に触る時は、ボクが代わりにするんです」といったように、プリミ恥部さんはどんな質問にも、すぐにはっきりと応えてくれます。
話しているうちに、彼は「宇宙」と「愛のエネルギー」を感じていて、それは多くの人が意識していないことですが、それを言葉でも説明できるくらい自分の考えを持っている様子が伝わってきました。宇宙マッサージはキャッチーで面白いけれど、ただそれだけではないようです。
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