統合失調症患者は「進化形人類」だった!? 脳の進化の副作用だったことが判明、脳内の遺伝子に566の変異(最新研究)

sief_02.jpg画像は「Big Think」より引用

 今回、科学誌「npj Journal」(2月20日)に公開されたオーストラリア・フロリー神経科学・メンタルヘルス研究所のエリザベス・スカー博士らの研究は、こういった先行研究で示唆されていた「統合失調症・進化副作用説」を裏付けるものだ。

 博士らは、統合失調症を患っていた15人の患者の脳とそうでない15人の脳を解剖し、大脳前頭極と呼ばれる認知能力や計画や推論に関係する脳の領域と、その周囲にある帯状皮質や背外側前頭前皮質といった統合失調症に関係する部分を調査した。その結果、統合失調症を患っていた患者には566の遺伝的変異があることが判明したという。論文共著者のブライアン・ディーン教授は、全てが解明されたわけではないものの、「前頭葉に大規模な遺伝的変異がみられるため、今回の研究は、統合失調症・進化副作用説を支持するものだ」と語っている。

sief_03.jpg画像は「Big Think」より引用

 ということは、統合失調症患者は「進化形人類」だと言うこともできるかもしれない。今のところ統合失調症は副作用だと解釈されているが、自然選択の結果残ったものだとすれば、実は人類の生存にとって不可欠の要素なのかもしれない。果たして統合失調症は克服されるべきものなのか、受け入れられるべきものなのか…今後の研究に期待したい。
(編集部)

動画は「YouTube」より引用


参考:「Big Think」、ほか

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