写真家・中筋純が撮り続ける「原発事故」の真実! 時間が止まった街が廃墟化する過程…現在の福島は日本の未来の姿だ!
2018.04.21 14:00
『かさぶた 福島 The Silent Views』(東邦出版)
日本屈指の廃墟写真家・中筋純は、原発事故の地チェルノブイリ、そして、福島の帰還困難区域やその周辺に定期的に通いながらドキュメントを続けている。
富岡町海岸部、仏浜を埋め尽くすフレコンバッグ(2015年10月)
2011年の東日本大震災は、日本の観測史上最大のマグニチュード9を記録し、毎年3月上旬にはその記憶が呼び起こされるような行事やイベント、マスコミ報道などが集中する。実際、災害で亡くなられた方々の鎮魂、いまも困難を抱える被災者の方々への共感などは、震災の日が訪れるたびに多くの人々の胸に響くものとなっている。だが、中筋は原発事故にフォーカスしている点で特徴的である。
2013年、東京オリンピック開催が決定したとき、中筋は「フクシマを消しにかかるな」と直感したという。だからこそ、福島原発事故の傷跡を写真として記録し続けることへの使命感に燃えるのだ。
2018年3月7日~3月18日、あざみ野の「スペースナナ」にて、中筋純写真展『流転 福島&チェルノブイリ』が開催された。展示会場にお邪魔して、話を聞いた。
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