写真家・中筋純が撮り続ける「原発事故」の真実! 時間が止まった街が廃墟化する過程…現在の福島は日本の未来の姿だ!
2018.04.21 14:00
大熊町の海岸からみえる「源」(2013年12月)
――新しく建てていた家もあるようですが。
「復興公営住宅のことですね。希望を出せばそこに住むこともできるけど、普通の生活に必要なインフラが整ってないから、元住民の帰還率は低迷しているようです。富岡町の駅前などに建てられているアパートやマンションは結局のところ原発作業員のため。廃炉作業は40年、50年、下手したらもっと続くから、それで経済をまわしていくしかない」
――改めて、福島原発事故が日本に与えた影響とは何でしょうか?
「いろんなことがあるけど、深刻なのは日本が分断されてしまったことでしょう。原発事故を通して、国は本当のことを教えてくれないとわかって、政治や社会の運動に関わろうという人たちが出てきました。でも、その反動でますます国に依存しちゃう人たちもいます。さらに全てに無関心な平和な人たち、それも結構大多数。そんな三極構造が露わになってしまったんです。その結果、マイノリティーなものに対する寛容度がなくなってきたように思います」
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2024.10.02 20:00心霊写真家・中筋純が撮り続ける「原発事故」の真実! 時間が止まった街が廃墟化する過程…現在の福島は日本の未来の姿だ!のページです。チェルノブイリ、原発、廃墟、ケロッピー前田、福島、中筋純などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで