パナマのサルが石器時代に突入 道具の使い方を覚えた
パナマのサルが石器時代に突入したことが最新研究で判明! まるで初期の人類…動画が可愛すぎる!
中央アメリカ・パナマの島に生息するサルが石器時代に突入したという。今月3日付の英「Daily Mail」ほか、多くのメディアが報じている。

■石器を使うサル
今回石器の使用が観察されたのは。パナマ・コイバ国立公園のノドジロオマキザル(Cebus capucinus)という猿の一種だ。中央アメリカに生息する新世界ザルの一種で、顔の周りや喉、前腕にかけてクリーム色の毛で覆われている特徴的なサルだ。映画「ナイトミュージアム」に登場したいたずら好きのサルの仲間といえば思い当たる方もいるだろう。
ノドジロオマキザルたちが石器を使う様子を観察したのは、ドイツ・マックスプランク鳥類学研究所のブレンダン・バレット氏らだ。このサルが道具を使うことは2014年に発見されていたそうだが、詳細な観察と研究は2017年3月から行われたという。バレット氏は論文をプレプリントサーバー「bioRxiv」にアップするかたわら、YouTubeにもサルが石器を使う様子を収めた動画を公開している。
動画にはサルが石を両手で持ち上げ、地面に置いたナッツや甲殻類などを砕いている様子が鮮明に映されている。サルたちはちょうどいい形の石を選び、森の中や川辺など至る所で食べ物を砕いて食べやすくしているという。


ノドジロオマキザルはコイバ国立公園の近隣の島々に生息しているが、不思議なことに、石器を使うことが確認されたのはヒカロン島(Jicarón Island)に住むサルだけなのだという。サルたちはおよそ600万年前からこの島に住み着いていると見られる。島には捕食者がおらず、サルたちは比較的平穏に地上で過ごすことができる一方、食料はそれほど豊かな場所ではないという。そのため、この島のサルたちは石を使い、硬い殻に覆われた食べ物を割って食べる必要があるそうだ。
また興味深いことに、石器を使うのは数頭のオスだけなのだという。この行動がいつ頃から始まったのかは分からないが、研究者らはサルたちが偶然石の使い方に気づき、いわば「石器時代」に入ったのだと考えている。このような行動が確認されたのは、ヒト以外の霊長類では4番目だという。

石を持ち上げて打ち付けるサルの様子はなんともユーモラスだが、初期の人類もこんな風に一生懸命食べ物を得ていたのだろうか。現在は一部のサルしか見せない行動だというが、島の他のサルたちにも広がるのか、さらにもっと細かな作業ができるようになるのか、非常に興味が尽きないサルたちである。
参考:「Daily Mail」「New Scientist」「YouTube」ほか
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