「人殺しと樹海に行ってみた…」「孤独死する人はだいたいゴミ屋敷」村田らむ氏が“死とゴミ”を語る!
■孤独死とアルコール
――孤独死は自殺が多いんですか?
村田 自殺は孤独死とは言いませんね。孤独死は孤独死、自殺は自殺なんです。孤独死の場合は、アルコールが原因であることが多いですね。たとえば、お酒を飲んで酔っ払ってそのまま凍死するとか、本当にあるんです。
――孤独死する方には、アルコール依存症の方が多いのでしょうか。
村田 そうですね。亡くなった女性のお父さんも毎晩飲む人だったそうです。それで酔って家族に暴力を振るっていた。それが原因で離婚をしたそうですから。
――酒は、ろくでもないですね。犯罪の温床にもなっていますし。
村田 お酒はろくでもないですよ。毎晩飲む人は、確実に不健康になっています。70歳ぐらいまでは意外と元気でいられるけれど、それを超えると、体の具合が悪くなって病院通いが始まりますね。といいつつ、僕も飲みますけどね(笑)でも、樹海で死ぬ人に関して言えば、几帳面な人が多いと思いますね。
■樹海で自殺する理由とは?
――なぜ、そう思うんですか?
村田 別に自宅で死んでも自殺スポットで死んでも死ぬことには変わりがないのに、わざわざ山梨くんだりまで足を運んで自殺するなんてとても面倒なことですよね。自殺は自殺スポットでするものだ、と思ってるのってとても几帳面な人じゃないですか? 彼らにとって、樹海で死ぬのは切腹のような儀式的な行為なのかもしれません。
――では、村田さんは、樹海で死にたいと思いますか?
村田 そうですね。たとえばこんなことは考えますよね。樹海で自殺してから一週間後にメール送信できるように設定して、僕が死んでいる場所の緯度経度を知り合いの死体マニアに教えてあげるんです。「ちょうど良い腐乱時期だよ」って(笑)。
ゴミ屋敷から孤独死までよりディープで現代が抱える闇を取材する村田氏。そして、誰もが暗く考えがちな死を新たな視点で取り上げようとしている。今後、村田氏によって描かれる新たな死の価値観を目の当たりにするのが楽しみである。そして次回、出版記念インタビュー第3回目では、村田氏がこれまで取材してきた新興宗教について語ってもらう。村田氏が潜入したオウム真理教の後継団体『アーレフ』やオウム真理教についての意外な真実が明らかになる。乞うご期待!
・プロフィール
村田らむ(むらた・らむ)
1972年生まれ、愛知県名古屋市出身。ライター、漫画家、イラストレーター、カメラマン。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教などをテーマにした体験・潜入取材を得意とし、中でも青木ケ原樹海への取材は100回ほどにのぼり20年以上続けている第一人者。
著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ゴミ屋敷奮闘記』(有峰書店新社)、『禁断の現場に行ってきた!』(鹿砦社)、写真集『廃村昭和の残響』(有峰書店新社)など多数。
・イベント情報
村田らむ先生『樹海考』(晶文社)発売記念!!トークショウ&サイン会開催!!ゲストには、事故物件住みます芸人の、松原タニシ先生をお迎えします!
●8月17日(金)書泉ブックタワーで記念イベント開催 ゲスト松原タニシ
公式サイトはこちら
●9月3日(月) ロフトプラスワンウエスト 樹海ナイト~『樹海考』特別編~
【出演】
村田らむ(ライター)
松原タニシ(事故物件住みます芸人)
●9月19~20日阿佐ヶ谷ロフト
村田らむ・松原タニシの樹海VS間取りツーデイズ
・第壱夜『樹海考ナイト』
村田らむ
松原タニシ
ゲストあり
『樹海考』の著者村田らむと『事故物件怪談 恐い間取り』の著者松原タニシが、青木ヶ原樹海で見つけたモノたちを見ていきます!! 新しく発見したシタイもあります。なんと、松原タニシも初発見!!
・第弐夜『恐い間取りナイト』
松原タニシ
村田らむ
ゲストあり
『事故物件怪談 恐い間取り』の著者松原タニシと『樹海考』の著者村田らむが事故物件と、恐い間取りの部屋たちを訪れます!! 『恐い間取り』に登場するあの物件も、あの場所も、見られます!! コワイ!!
(Webサイト)
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2024.10.02 20:00心霊「人殺しと樹海に行ってみた…」「孤独死する人はだいたいゴミ屋敷」村田らむ氏が“死とゴミ”を語る!のページです。死体、村田らむ、自殺、青木ヶ原樹海、樹海考などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで