バーベキューに“近づくだけで”発がんリスクは増大する! 煙臭くなった衣類はすぐに脱ぎ去れ(最新研究)

 古今東西、老若男女を問わず広く親しまれているバーベキューだが、肉を焼いて食べることでがんリスクが増す危険性がだいぶ認知されてきているのをご存じだろうか。


■バーベキューに健康リスク

 肉や他の食品を加熱処理すること、特に「茹でる」「蒸す」などではなく、より高温になりやすい「グリルやバーベキューで焼く」「網焼きにする」「揚げる」などの過程を経ると、PAHs(多環芳香族炭化水素)と呼ばれる有毒な化学物質が放出される。

 それだけではなく、最新の研究ではなんと、“ただ焼いている場所に近づくだけ”で慢性疾患にかかりやすくなる可能性が指摘されているという。

バーベキューに近づくだけで発がんリスクは増大する! 煙臭くなった衣類はすぐに脱ぎ去れ(最新研究)の画像1 「Cancer News」の記事より

 興味深いのは、煙を吸入することによって危険因子を体内に取り込むのではなく、皮膚を通して有害な化学物質を体内に取り込んでしまう点だ。肺や膀胱、皮膚に関するがんにつながる遺伝子の突然変異を引き起こすという。

 特に肉の場合、筋質や脂質の含有量が多い部分が熱・アミノ酸・砂糖等他の構成要素と合わさって反応し、例えばバーベキュー時の熱く熱した炭の上に肉汁がポタポタとしたたり落ちることでPAHsを含む煙が排出されてしまう。そして網の上の食物らはその有害な煙に包まれたまま、我々の口へ運ばれてしまうのだ。

 この調査のため、中国の研究者らはボランティアを募集し、野外バーベキューを実施。それぞれバーベキューの場所から異なる距離の所に立つよう指示し、バーベキューで調理された食品の一部を食べてもらった。

 その上で被験者から各々の尿サンプルを回収した結果、まず食事からの摂取によりPAHsが多く生成されているのを確認したが、同時に煙の中の油(脂質)がPAHsの皮膚への取り込みを促進していることが判明したという。

バーベキューに近づくだけで発がんリスクは増大する! 煙臭くなった衣類はすぐに脱ぎ去れ(最新研究)の画像2画像は「Wikimedia Commons」より

 つまり、衣服で皮膚を隠して煙を避けても、衣服が煙に包まれた場合、結局は発がん性物質であるPAHsを取り込んでしまうことがわかったのである。これを受け、研究者らはバーベキュー後直ちにその場を離れ、煙臭くなった衣類を早々に着替えることを提案しているという。

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