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 チーズには熟成時間が1~2カ月のソフトタイプ(カマンベールなど)から数年以上かけるハードタイプ(ミモレットなど)など、さまざまな種類があり世界中で親しまれているが、今回なんと3200年前のエジプトの墓から、まさに世界最長の熟成期間を経たチーズが発見されたらしい。


■エジプトの墓から3200年前のチーズを発見 

 紀元前13世紀のエジプト第19王朝、ファラオセティ1世と息子ラムセス2世の治世下に古代首都メンフィスの首長を務めていたプタハメス。その墓は1885年にトレジャーハンターに一度発見され複数の埋蔵品が博物館に売却されていたが、その後は砂漠の砂に埋もれて正確な場所が不明となっていた。

 2010年に再発見され、考古学者らにより墓全体の発掘が開始されると、以前の略奪を逃れた工芸品や遺留物もだんだん姿を現すようになった。

oldestcheese1.JPG
Daily Mail」の記事より

 イタリア・カターニア大学のエンリコ・グレコ教授と中国・北京大学は、研究チームを率いて調査に着手。2013年を過ぎた頃には、その中に所々破損しているひとつの陶器のカメがあり、固められた大量の白っぽい塊と帆布が入っているのが見つかった。

oldestcheese2.JPG
Daily Mail」の記事より

 サンプルとして物質を一部持ち帰り、溶かした後にたんぱく質を分離・純化して質量分析と液体クロマトグラフィーを用いて検出されたペプチドから、これが牛乳と山羊乳、さらに羊乳を加えて作られた酪農製品、つまりチーズであったことが判明したのである。

 数千年もの間強いアルカリ性の過酷な砂漠環境にさらされチーズの化学的性質が変化してしまったのにもかかわらず、特定の物質の存在を示すペプチドの識別に成功し、的確に分析できたという。

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