『筋肉少女帯』ベース内田雄一郎・緊急インタビュー! 怪奇漫画マニアの内田が「大槻ケンヂより少しライトなオカルト」を語る!
デビュー以来、独特の歌詞と音楽センスで、ひねくれた音楽ファンの心をわしづかみにしている『筋肉少女帯』。彼らがメジャーデビュー30周年にあたり、記念アルバム『ザ・シサ』を発売した。今回は、30年間オリジナルメンバーであり続けたベース奏者・内田雄一郎氏にニューアルバムへの意気込みとともに、tocanaらしいオカルト・マニアックテイスト満載のインタビューを敢行した。
■活動休止の危機を乗り越え30周年!!
インタビューの前に筋肉少女帯の30年間に少し触れておこう。
1982年に大槻ケンヂ(Vo)と内田雄一郎(bass)を中心に結成され、1988年にはメジャーデビュー。『元祖高木ブー伝説』の大ヒットもあり『踊るダメ人間』『蜘蛛の糸』など、誰もが一度は耳にしたことがあるほどの有名バンドとなった。しかしながら、バンド結成から16年目の1998年。メンバーたちのソロ活動も目立ち始め、活動休止を発表する。1999年にはボーカルである大槻ケンヂが脱退するという危機もあったが、内田はバンドに残り、筋肉少女帯の活動を続けていた。そして長い時を経て、2006年に筋肉少女帯は復活!! 2008年には14年ぶり5度目の武道館ライブも成功させ、再びファンたちを歓喜の渦に巻き込んだ。その後は順調に精力的な活動を続けている。
そんな『筋肉少女帯』のベース内田氏は実はオカルト好きで、怪奇漫画マニアだというのだ。そのウワサの真相をまずは直撃してみた。
■オーケンとの違いはオカルトライトユーザー!?
――本日は音楽の話ももちろんしますが、ほかの話もうかがっていいですか? まずは内田さんはかなりの怪奇漫画マニアというウワサがあります。本当ですか?
内田 ええ。もちろん話はできますが、一体、どこでそんなウワサを聞いたんですか(笑)。ただ僕が知っているのは、ひばり書房だけなんですよ。今日は資料として一応『戦後怪奇マンガ史』米沢 嘉博著・赤田祐一編集(鉄人社)を持ってきました。ひばり書房はそれほど詳しく載っていないんですけどね。
――資料まで!? ありがとうございます。ひばり書房は貸本漫画から始まり、60年代には劇画、70年代には怪談系の漫画を出していた出版社のようですね。
内田 簡単に言うと、ひばり書房はB級怪奇漫画の出版社なんですよ。有名どころな作家では、古賀新一さん、日野日出志さんなどが描かれていました。僕が好きなのは黒枠で背表紙が白いやつです。とはいえ、ゆるい漫画出版社で、例えば古賀新一さんの『呪いの顔がチチチとまた呼ぶ』という単行本があるんですが、しばらくしたら『チチチとまた呼ぶのろいの顔』とタイトルだけを変えて再発売されたりしていました(笑)。かなりいい加減です。ひばり書房は内容もオカルトというよりギャグとしてとらえているので、大丈夫ですかね?
――いやいや、十分オカルトで、マニアックな話です。内田さんの子ども時代はオカルトはどんな扱いでしたか?
内田 私はオーケンやワジー(和嶋慎治・人間椅子)のようなディープな人間ではなく(笑)、単なるライトオカルトユーザーです。昭和40年ぐらい生まれのキーワードは『ノストラダムス』『つのだじろう』『ユリ・ゲラー』です。まずは、1973年五島勉先生の『ノストラダムスの大予言』(祥伝社)がベストセラーになって、同じ年に、つのだじろう先生の『亡霊学級』、『うしろの百太郎』も発表されました。そして、1974年に映画『エクソシスト』が日本で公開。ユリ・ゲラーが来日しフィーバーします。そこからブームが過熱し『オカルト』という言葉が一般的になったんですよね。
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2024.10.02 20:00心霊『筋肉少女帯』ベース内田雄一郎・緊急インタビュー! 怪奇漫画マニアの内田が「大槻ケンヂより少しライトなオカルト」を語る!のページです。大槻ケンヂ、松本祐貴、内田雄一郎、怪奇漫画、筋肉少女帯などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで