【年末ジャンボ】宝くじ高額当選で人生が悲惨になった世界の5人!! 自殺未遂、銀行強盗に変貌、「悪魔の数字」も…!
■あらゆる不幸を体験した主婦
英国の女性ヴィヴィアン・ニコルソンは、1961年に15万2300ポンド(現在価値に換算して6~7億円相当)の宝くじに当せんした。結果、生活は派手になり、車・宝石・毛皮・パーティー・家の購入などに次々と大金をつぎ込み、5年以内にすべての当せん金を使い果たした。
その4年後、夫が交通事故で死亡して未亡人になり、さらに5回の再婚を繰り返した。それでもヴィヴィアンの人生は幸福とはいえず、アル中とうつ病で苦労し、自殺未遂、精神病への入院という壮絶な人生を送った。晩年は週87ポンド(約1万2千円)の年金生活を送ったが、2009年に認知症と診断され、79歳で死亡した。
■億万長者から銀行強盗へ転落
ジェイムズ・ヘイズは、1997年に米カリフォルニア州のスーパーロトで1900万ドル(約21億円)を獲得し、20年分割で年間68万4千ドル(約7650万円)を受け取る選択をした。夜勤の警備員の仕事を辞め、夫婦で長期の旅に出て、ラスベガスでギャンブル三昧、ポルシェなど6台の高級車や家を購入するなど贅沢な生活を続けたが、やがてヘイズは妻と離婚し、財産の半分を分割させられた。
すると次第に生活は乱れていき、薬物にも手を出すようになった結果、椎間板ヘルニアとヘロイン中毒になり、賞金が底をついた後は借金がかさんで2007年に破産申請。将来の分割受け取り金は、借金返済の源泉徴収で帳消しにされた。そして、とうとう金に困ったヘイズは何度か銀行強盗をはたらき、2017年10月にFBIに逮捕されると、40万ドルの賠償請求と33カ月の懲役刑を宣告された。その後、彼は獄中で『宝くじから強盗へ』という本を執筆している。
■まとめ:高額当せん者にありがちな人生の末路
このように、宝くじで高額当せんした人々の悲惨な末路からは“ある共通したパターン”が浮かび上がってくる。それをまとめると以下のようになる。
・ 税金管理を怠り、当せん金を申告せず脱税で起訴される
・ 金銭感覚がなくなり、浪費・ギャンブル・麻薬・女などに溺れる
・ 財産を失っても贅沢な生活から抜けられず、犯罪に走る
・ 多くの人々に騙されて人間不信に陥り、うつになって自殺する
・ 離婚したり健康を害して、晩年は孤独な人生を送り、早死にする
宝くじに高額当せんしたことがない多くの人々は、人生で一度は経験したいと望む。だが当せんして不幸な人生を歩まざるを得なくなった人々は、当せんする前の人生に戻りたいと切望するようになる。このように悲惨なケースが全てではないとしても、宝くじに人生を狂わされた人々は相当な数が存在する。
やはり、宝くじに高額当せんしたらまず行うべきは、転落人生を送った人々を反面教師として、欲望に走ろうとする自らをコントロールするとともに、「本当に豊かな人生」とは何か、冷静に考えてみることではないだろうか。
百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。Webサイト/ブログ:『探求三昧』、『神秘三昧』、『防災三昧』、Twitter:@noya_momose
参考:「BUSINESS INSIDER」、「METRO」、「the guardian」、「The Daily Mail」、「Reader’s Digest」、ほか
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