ガンジーの強烈すぎる「人種差別発言」発覚でアフリカの大学が銅像を次々撤去!「黒人は未開人で…裸で…」
西アフリカ・ガーナの名門大学(ガーナ大学)が、マハトマ・ガンジーの銅像を撤去した。理由はガンジーが“人種差別主義者”だからであるという。
英紙「Daily Mail」(12月)によると、ガーナ大学にガンジーの銅像が設置されたのは2016年こと。除幕式にはインド元大統領プラナブ・ムカルジー氏も出席し、学生らにガンジーを見習うよう呼びかけたという。
しかし、当時からガンジー像の設置に反対する声は大きく、1000人以上が撤去を求める署名にサインしていた。そしてこの度、ガーナ大学の教授や講師らを中心にガンジー像が遂に撤去されたというのだ。
■ガンジーが嫌われる理由とは?
彼らがガンジーを嫌うのにはそれなりの理由がある。非暴力・不服従をモットーにイギリスの植民地支配に抵抗したガンジーはインドでは英雄として称えられ、日本でもその容姿も相まって聖人的なイメージが広く受け入れられているが、実は黒人に対しては偏見にまみれていたのだ。
1893年から20年余りにわたってガンジーは南アフリカで弁護士として働き、白人からのインド系移民への差別と戦った。この時の経験がインド独立運動に結実したと言われている。いわゆる人権派弁護士だったガンジーだが、書簡などで黒人への差別意識を持っていたことが明らかにされている。たとえば「インド人は黒人よりも優れている」、「(白人が)インド人を黒人のように扱うのは軽蔑的だ」、「黒人は半未開人」、「“ナマの”先住民のただひとつの仕事は狩りをすることで、ただひとつの野望は家畜を集めて妻を買うことであり、裸のまま怠惰な人生を送る」。またガンジーが黒人の蔑称である“kaffir”という言葉を口にしたのは1度や2度ではなかったそうだ。
同じく黒人であるガーナの人々が怒るのも無理ないだろう。今年10月には東アフリカのマラウィ共和国でもガンジー像の設置に反対する3000人の署名が集まり、工事が中止に追い込まれている。同国の外務大臣アイザック・ムンロ氏は「ガンジーは質素な生活の価値を説き、社会的悪に抵抗した人物であるから、アフリカであれインドであれ人権キャンペーンのロールモデルになる」と発言し、ガンジー像の設置を擁護したが、住民の怒りは収まらないだろう。
ガンジーがどれほど歴史的に偉大な人物だったとしても、彼が黒人に対して差別的な発言をしていたことはほぼ間違いのない事実だからである。その証拠に、ガンジーの孫にあたるラジモハン・ガンジー氏も、「祖父は南アフリカの黒人たちについて疑いなく無知であったし、偏見を持っていた」と認めている。
とはいえ、いかにガンジーが差別に対して無知で偏見にまみれていたとしても、彼が歴史的偉人であることに変わりはない。
参考:「Daily Mail」、ほか
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