イルカの守護霊、スピリチュアル、陰謀論、タロット、UFOチャネリング…辛酸なめ子が小説『ヌルラン』の世界を語り尽くす!
■イルカとの不思議な因縁
――ところで、本書はイルカの守護霊「ヌルラン」の話でしたが、なめ子さんは、イルカがもともと好きだったのでしょうか?
なめ子 そうですね。小さい頃からけっこうイルカの絵を描いていたのです。アメリカで売っていたイルカのキャラクターグッズもわざわざ取り寄せたりしていました。静岡にイルカを飼っているプールがあって、そこでちょっとイルカに触ったりしたこともありました。あとはこの間、天草でドルフィンウォッチングをしました。100頭以上のイルカが来てくれましたね。
――イルカに会うだけで元気になったりしますか?
なめ子 イルカのスピリチュアル系の本を読むと「イルカは人間のいろいろなバランスを調整してくれる」とか書いていますよね。なので、若干元気になった感じはしますけれど。
――なめ子さんの守護霊であるヌルランとは時々やりとりしているんですよね。
なめ子 そうですね。ドルフィニストの綾子さんも、『ヌルラン』の小説のなかで「ヌルランの箇所は、ヌルラン自身がメッセージを送ってきてくれている」と、おっしゃっていましたね。たまに、「この店に入ったら面白いものが見つかるよ」というヌルランの声が聞こえてきて、その店に入ったら本当に良い物が見つかるということとかあって、ちゃんと導いてくれているんだなと思う事はあります。
あと、私は髪の毛のクセに悩んでいるのですが、先日コスメショップでヌルランに「この中で髪がまとまるメーカーはどれ?」と聞いたら「これだよ」と教えてくれた感じのがあって、買ったら今までで一番髪がまっすぐになって驚きました。全部妄想だろうと言われてしまうかもしれませんが……。
■なめ子の神秘体験
――すごいですね!ヌルランとチャネリング。小説『ヌルラン』の執筆中は不思議な体験などありましたか?
なめ子 守護霊的な存在か何かはわからないのですが不思議な声はよく聞こえてきます。書いている最中のことだけではないのですが、UFOは今でもたまに見ますよね。部屋の中で反物質みたいな感じのドローンみたいなのが偵察に来て、じわじわと消えていったということもありました。八ヶ岳に行ったときには、UFOが円を描いて飛んで消えていくのを目撃しましたね。
――すごい、そんなにしょっちゅうUFOをご覧になっているんですね! では、宇宙人に出会ったことはありますか?
なめ子 寝ていたら 宇宙人なのか何だかわからないのですが、いきなりエステレン・ピーポッドとか名前を名乗ってきて、「私の星では女性は劣化しません」みたいなことを言われたことがありました。
■なめ子タロット
なめ子 あと、AGARUTV(アガるTV)というネット番組「あまから秘宝館」のなかで、タロットカードを作ったことがあったんです。そのタロットに、私が瞑想中や現実世界で見えた妖怪や宇宙人的なものをモチーフに描きましたね。
――すごく不思議な存在ですね。これが出て来た意味はわかったんですか?
なめ子 意味はわからなかったんです。でも、これに合いそうなタロットの意味に当てはめて描きました。実際にどういう存在かもわからないんです。あと、部屋の壁にバックベアードみたいなものが一瞬見えたことがあったので、これもタロットの図柄で描きました。好奇心が旺盛な妖怪のイメージだったのですが、タロットカードは悪魔にしました。
――自身が見たものが存在するのかどうかを、実際に確かめたことってあるんですか?
なめ子 いえ、まだ確かめたことはないのです。でもバックベアードみたいなのに関しては、不思議なことはありました。これを見てからしばらく後にいった水木しげる展のグッズ売り場に、これとそっくりの妖怪のグッズが置いてあったんです。
――それは、水木しげる展に行かれることを予知していたのかもしれませんね(笑)。
なめ子 どうなんでしょうか。予知能力はないと思うんですが(笑)。
■『ヌルラン』を読むと神秘体験する!?
――『ヌルラン』を刊行されるにあたって、売れるために祈願されたことってありますか?
なめ子 これまでもそういったことをちゃんとしたことないんです。でも、今から思えばしておけば良かったなと思います。紫式部は執筆する前に石山寺に籠もって『源氏物語』の構想を練っていたそうです。私もそういった由緒ある古寺にでも籠もっていれば……と思ったことはあります。
――書いていて、霊的な感受性がより高まったというのはないですか?
なめ子 もしかして高まったのかもしれません(笑)。
――となると、『ヌルラン』を読んだ人も神秘体験しやすくなるのかもしれませんね(笑)。
(取材・文=白神じゅりこ)
【インタビュー第3回へ】
●辛酸なめ子
漫画家、コラムニスト。1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。興味対象はセレブ、芸能人、精神世界、開運、風変わりなイベントなど。鋭い観察眼と妄想力で女の煩悩を全方位に網羅する画文で人気を博す。著書に『辛酸なめ子の現代社会学』『大人のコミュニケーション術』『女子校育ち』『サバイバル女道』『絶対霊度』など多数。
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