奇習！ 村の男衆全員が「穴兄弟」に…！ 九州北部に実在した“妻の貸し借り制度”とは!?

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　そもそも夫や子供のいる人妻が、他家の男性と肉体関係を結ぶというだけでも、当世の感覚からすれば「即アウト」な状態であるが、あろうことか当地においては、たとえそうした「即アウト」な関係が露見したとしても、咎めることなく黙認していたというのだから、開いた口が塞がらない。

「いやね、よその人からすればアレだろうけれどもね、ここいらじゃ、それこそ大昔から、“かかあ天下”なわけ。だからああいうことが許されていたんだと思うけれどもね…… まあ、そうは言っても、ああいう習慣が元でね、村の人間たちの間で諍いごとが多くなって、そのせいで習慣自体ものうなってしまったことを思うとね、やっぱり続けるのには無理がある習慣だったのかもしれないよな」

　古くから続いていた“かかあ天下”の土地柄ゆえに生まれ、しばし存続していたものの、時代が下るにつれて、村人同士での諍いごとが増えたことで、自然消滅することとなってしまったという当地の奇習。やはりいつの時代も“ゲス不倫”的な行為は、それほど多くの市民権を得ているものではないと言えそうだ。
（取材・文／戸叶和男）

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