「視覚障害者は統合失調症にならない」驚愕の最新研究が発表される! 一体なぜ… 精神疾患の早期発見&治療に希望の光も

イメージ画像:「gettyimages」より

 以前から医学の世界では視覚障がい者に統合失調症状が少ないことが指摘されていたのだが、最新の研究では、それがますます濃厚になってきたようだ。

■先天性皮質盲の誰も統合失調症を発症していなかった

 目の機能自体はほぼ正常であるにもかかわらず、見えているものを認識できなくなる症状が皮質盲(ひしつもう)である。いわば脳の異常による失明で、先天的にこの症状を伴って生まれてくる新生児もいる。

 豪・西オーストラリア大学の研究チームが2018年12月に「Schizophrenia Research」で発表した研究では、50万人近くもの小児科データを分析して先天性および早期の皮質盲と統合失調症の関係を探っている。

「Science Alert」の記事より

 研究チームは1980年から2001年までの間に西オーストラリアで生まれた新生児46万7945人のデータを分析したところ、その中の0.4%にあたる1870人の新生児が統合失調症を発症させていたことがわかった。

 一方、66人の新生児が先天性皮質盲であったのだが、この中の誰一人として統合失調症を発症していなかったのである。

「この防御的現象は、先天性皮質盲の症状を持つ人々のケーススタディで観察され、そして今や我々の全人口データに基づく慎重な臨床的調査結果として保証されています」(研究論文より)

 サンプルサイズが大きいというだけでなく、この発見が特に注目に値するのは、統合失調症のメカニズムについて、そして将来的にどのようにしてよりよく扱えるかについて、我々にもっと多くのことを伝えてくれる可能性にある。つまり皮質盲に伴う脳構造の変化がどのように統合失調症を防いでいるのかがわかれば、統合失調症の治療法を開発できる糸口になり得るのだ。

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