殺人犯は未来人だった!? 超絶優秀な殺人犯から獄中で覚醒した死刑囚まで…死刑囚取材人・片岡健インタビュー!

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■覚醒する死刑囚

——今まで取材された犯罪者のなかで不思議な力を持っているなと感じた方はいますか?

片岡 不思議というか、獄中で1人でいると能力って増すんですよね。集中力が増すせいかもしれませんが、死刑囚は実際に絵がうまいんですよね。文章もすごい量を書きますよね。本書に登場する小泉毅はアインシュタインを否定する論文を書いていますよ。

——小泉は国立の佐賀大学出身ですよね。

片岡 中退ですけれどもね。でも小泉はプログラマーとして結構いろんなことを器用にやっていて、ネットで株式投資をして稼いでいましたね。

 小泉は超ひも理論を研究して生まれ変わることがわかったそうです。なので、彼は死んでも生まれ変わるつもりでいますから「死刑は怖くない」と言っています。ただ、「変化することが怖いのだ」と。

 1番頭がいいと思うのが現金輸送車の警備員に発砲した罪により、現在は岐阜刑務所で無期懲役刑で服している中村泰。中村は、自分こそが国松警視庁長官狙撃事件の犯人だと言っています。

中村泰からの手紙

 東大を中退しているんですが、全然勉強していないのに東大に入ったらしい。ノーベル賞クラスの知能の持ち主と言われていた。もう、80歳を超えたお爺さんなんですが、話しているとこの年でこれだけの理解力があるんだと驚きます。

 話す内容も知性を感じるし、人に気遣いもできる。それに、社会情勢をよく理解しています。

——普通にエリートとして生きていれば幸せだったのに、どうして犯罪に手を染めたんでしょうね。

片岡 それはそうなんですけれども時代が違うんですよね。中村は、今の東大と違って戦後すぐの東大なんです。当時の東大生は学生運動に参加して命がけで国家権力と戦っていた時代なんです。安田講堂事件よりももっと昔のことですから、殺し合いをやるぐらい激しい運動を展開していました。それから中村は左翼過激派のほうに行ってしまったんでしょうね。

参考記事:【未解決事件】「警視庁長官狙撃事件の犯人は自分だ」自白した中村泰の実像とは!? オウム、自己顕示、誤算… 筆者に語った真の動機

■伝染する殺人と因縁


——では、片岡さんの今後の展望を教えていただけますか?

片岡 殺人以外の犯罪を犯した人たち。たとえばロリコンとか性犯罪を犯した人たちの取材をしたいですね。

 今気になっている事件とすれば、新潟乳児殺害事件。義父に中学生の頃から性的虐待をされ続けていた女性が何度も妊娠中絶を繰り返し、最終的に生まれたばかりのわが子を殺害してしまったとされる事件です。

 あとは、八幡浜市乳児死体遺棄事件。無職の女性が5人もの乳児の遺体を遺棄したのですが、背景に深刻な貧困があったとされています。

——私は、陰惨な殺人を犯すって背景には何か因縁があるんじゃないかと思います。

片岡 オカルトじゃないですが、因縁はあるんじゃないですか。連鎖していますよね。虐待なんかも連鎖していますし。あまり公にはできない話しなんですが、未成年で殺人を犯した女の子の交際相手の男の子も後に殺人事件を起こして捕まったという話がありました。

——交際相手も殺人犯になったとは、まるで殺人が伝染しているみたいですね。

片岡 そうですね。ただ、上流社会・下流社会と言ってはいけないかもしれませんが、そういった陰惨な事件が起きる階層というか社会は存在すると思います。あとは、虐待されている人は加害者になりやすい。

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