中国で不老不死の薬『仙薬』が発見される!
中国で不老不死の薬『仙薬』が発見される! 2000年前の遺跡からガチ出土、衝撃の成分と作成法とは!?
2018年11月、中国で発掘中の2000年前の遺跡から青銅の壷が発見された。中に入っていたのは、今なおかぐわしい匂いを放つ黄色い液体。研究者たちによると、液体の正体は伝説に語られる『仙薬』――不老不死の薬だという! 英「Daily Mail」(3月5日付)ほか複数メディアが報じている。

「伝説に語られる『不死の薬』が中国で見つかったのはこれが初めてです」
そう語るのは中国・洛陽市文物考古研究院の史家珍(Shi Jiazhen)院長である。報道によると、仙薬が見つかったのは中国・河南省洛陽にある前漢時代(B.C.206~A.D.8)の貴族の墓で、副葬品の一つである高さ50cm、直径34cmほどの青銅製の壷の中に入っていた。壷の中身は3.5リットルほどの黄色い液体で、研究者たちが壷の蓋を開けると、2000年の時を越えてアルコールの匂いが漂ったという。
液体は上澄みと沈殿物の二層に分離した。当初はその匂いから古代のワインだと考えられていたが、詳細に分析をした結果、主成分は硝酸カリウムとミョウバン石の混合物で、酒ではなかったことが判明する。

中国では古くから、錬丹術という不老不死の仙人になれる霊薬を作る方法がさかんに研究されていた。その主な材料は様々な鉱物で、それを釜で熱する「火法」や水溶液にする「水法」などが存在した。見つかった液体の分析結果は「三十六水法」の記述と一致するといい、古代の人々が水法で作った『仙薬』であるというのが研究者らの結論である。
よく知られているように、始皇帝をはじめ中国の歴代皇帝たちは不老不死を求め、水銀を含む危険な仙薬を服用していたとされる。今回見つかった仙薬も硝酸カリウムの濃度次第では人体に悪影響を与える可能性があり、実際に服用されていたかどうかはわからない。見つかった場所が墓であることから、副葬品として儀式的な意味を持つものだった可能性も指摘されている。

不老不死の秘薬が墓に埋められていた時点でおかしいのだが、中国の長い歴史の中で行われてきた研究の一端がこのような形で現代まで残ったこと自体は非常に興味深い。
参考:「Daily Mail」「Science Alert」「新華社通信」ほか
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