足を“前後逆に付け替えた”少年、いったいなぜ!? 人の視線や言葉に臆さず… 苦難の末にたどり着いた境地「本当の姿だから隠さない」
トレーシーさんはジェイコブ君と話し合った。そして、この手術を受ければ風変わりな外見になり、今後、人から好奇の目で見られるようになり、傷つくような失礼なことを言ってくるかもしれないとまで率直に告げた。しかし、ジェイコブ君は母親に、「僕はスポーツをしたい。それに活動的な生活をしたいから、そんなことは気にしないよ」と前向きな自分の気持ちを伝えた。
10月にジェイコブ君が9時間にわたる手術を受けた。その後3週間、彼はベッドから出られず、その間、痛みに耐えた。幸いにも手術は成功し、その後、ジェイコブ君は残っているがん性細胞を破壊するために、再び抗がん剤治療を受けた。
手術は無事成功したが、家族の生活は喜びだけではなかった。家族がジェイコブ君と外出する時には、人々からの凝視や無遠慮な言葉と向き合わなければならなかった。しかし、ジェイコブ君は「自分の本当の姿だから隠さない」と言って、人々が彼を見つめても堂々とした態度でいる。そして、トレーシーさんは、自己憐憫がない彼の強さを尊敬すると話す。
トレーシーさんによると、現在ジェイコブ君は、松葉杖を使って家の中を歩き回り、外に出る時は車椅子を使っている。彼は外出時には、新しい足に誇りを持ちスーパーマンやピンクのフラミンゴ柄といった目立つ靴下をはいて外出する。ジェイコブ君は間もなく、義足を装着し、外見的には「普通」に戻る予定だ。
トレーシーさんはこう語る――「私は彼が再び、バスケットボールや他のスポーツをすることに疑いを持っていません」と。
並大抵でない痛みと苦しみを乗り越え、かつ毅然としているジェイコブ君。同じ苦しみを持つ子どもたちにとって、彼の姿は希望であり目標となることだろう。
※参考:「Daily Mail」ほか
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