ついに始まった「最後の審判」、悪魔によるエクソシスト殺害は終末の予兆だ!

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イメージ画像:「Getty Images」

――宗教・オカルトの専門家・神ノ國ヲが語る。

 十二使徒にして初代ローマ教皇ペテロは、新約聖書において予言している。「既に時いたれり、審判は神の家より始るべし」。これは教会から「最後の審判(=世界の終末に神が人類を裁くこと)」が始まるという意味だ。たしかに昨今、小児性愛者による虐待など悪魔に誘惑されたと思しき聖職者たちの犯罪は枚挙にいとまがない。聖ペテロは語る。「慎みて目を覚ましおれ、汝らの仇なる悪魔、吼ゆる獅子のごとく行き迴りて呑むべきものを尋ぬ」。世界中で頻発する聖職者の犯罪は悪魔の力の強大化、「最後の審判」開始の予兆かもしれない

 そのことを示す興味深いエピソードがある。2016年に製作されたフェデリカ・ディ・ジャコモ監督の映画『悪魔祓い、聖なる儀式』は、シチリアのカタルド神父を追ったドキュメンタリーだ。本作によれば、悪魔祓いの必要が急増しているにも関わらず、エクソシストが不足しているという。現代社会の闇の奥で、悪魔はエクソシストたちを消していっているとでもいうのだろうか。

 

■ガブリエレ・アモルト神父の死

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画像は「The Devil and Father Amorth
 」

『悪魔とアモルト神父:The Devil and Father Amorth』は、映画『エクソシスト』のW.フリードキン監督が撮った本物の祓魔師ドキュメンタリーだ。主役はガブリエレ・アモルト神父。邦訳『エクソシストは語る』(エンデルレ書店2007)著者でもある。法王庁大使A.B.カステッロ大司教は彼を評価する。「国際祓魔師教会の創立者であり、1994年から2001年まで同協会会長を務めておられたアモース師は、本人ご自身もローマ教区直属の公認祓魔師(エクソシスト)であり、長年にわたって、悪魔の力との戦いに貴重な体験を積んでこられました。」

 アモルト神父は「悪魔からの復讐」はないと言う。「わたしの師であるカンディード神父は36年のあいだ専任で悪魔を追い出し続け、幾分は高齢のせいで身体の病気に苦しみましたが、それは悪魔のせいではありません。(中略) 悪魔はすでにわたしたち一人ひとりに、彼が許されるかぎりの害を生じているのです。」

 しかし、2016年9月16日、ある女性の10回目の祓魔式を前にしてアモルト神父は肺炎で亡くなった。悪魔は関係ないのか。死因は悪魔による「許されるかぎりの害」なのではないか。

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