友情の平均寿命は「10年」だと発覚! 理由は意外と残酷…? 社会学者が発表!
ただし、縁を切る能力も過剰であってはいけない。過剰な“流動性”は協力関係を台無しにしてしまうからだ。もし毎日違う友人を作り、1日で友だちを止めるとしたらどうだろうか。これほど短期的な関係では相手に協力し、友情を育む理由が見当たらなくなってしまう。これは結婚の場合も同様だとクリスタキス博士は言う。
「もし離婚が不可能であり、配偶者が意地悪な人間だとしたら、あなたも相手に対して意地悪な人間になるしかありません。反対に毎日違う配偶者と結婚し離婚する状況でも、あなたは配偶者に対して良い人にはなれません。毎日配偶者が替わるわけですから、相手との関係なんて気にしないでしょう」(クリスタキス博士)
また別の例では、
「スターリン治世のソ連のように、あなたは住む場所を絶対に変えられず、近隣住民もずっと同じだとしましょう。そんな状況で近所の人がみんなアパートの廊下やホールにゴミを捨てたとしたら、どうしてあなたが掃除をしなければならないでしょう? あなたもゴミを捨てるのではないでしょうか。では反対に毎日お隣さんが替わるとします。翌日にはお隣さんはいなくなってしまうのに、どうしてあなたが歩道を掃除して、生垣を整えなければならないでしょう?」
こうした理由により、固定された関係でも超流動的な関係でもなく、その中間点が人間関係を育む最適な期間になるという。そのため友情の平均継続年数は10年ほどになるのだろう。
「親しき仲にも礼儀あり」は社会学的にも正しいことわざだったようだ。あなたの友人はあなたと“縁を切ることができる”ことを忘れないようにしたい。
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2024.10.02 20:00心霊友情の平均寿命は「10年」だと発覚! 理由は意外と残酷…? 社会学者が発表!のページです。人間関係、社会学、心理学、社会、友情などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで