「メンタル・タイムトラベル」で記憶は蘇る!科学が発見した“記憶ハック術”

「あれ、何だっけ…」。一度覚えたはずなのに、思い出せない。そんな悔しい経験は誰にでもあるだろう。しかし、忘れかけていた記憶は、ある簡単な方法で「若返らせる」ことができるかもしれない。
最新の研究によると、記憶を最初にインプットした時の感情や思考を思い出す「メンタル・タイムトラベル」を行うことで、薄れかけた記憶をほぼ新品同様の状態にまで復活させられる可能性が示されたのだ。
あの時の「感情」を思い出すだけで記憶が復活
ドイツ、レーゲンスブルク大学のカール=ハインツ・ボイムル教授らの研究チームは、1200人以上の被験者を対象に、記憶の回復メカニズムを調査した。
被験者たちは、短い文章や無関係な単語のリストを記憶。その後、4時間後、24時間後、7日後に記憶テストを受けた。その際、被験者の一部には「メンタル・タイムトラベル」を実践してもらった。その方法は二つある。
感情の想起: 最初に学習した時の「感情」や「思考」を思い出す。
プライミング: 学習した情報の一部を見せてもらい、それをきっかけに残りを思い出す。
その結果は驚くべきものだった。学習から4時間後や24時間後といった比較的短いスパンでは、どちらの方法も記憶を「再活性化」させるのに非常に効果的だったのだ。
特に、学んだ情報の一部を見せるプライミング手法では、4時間後で約84%、24時間後でも約68%の記憶が回復。最初に学習した時の感情を思い出すだけでも、それぞれ約70%、約59%の記憶が蘇ったという。
ただし、この魔法のような効果も永遠ではない。学習から1週間が経過すると、その効果は大幅に薄れてしまうことも明らかになった。
記憶はリセットできる?専門家が語る可能性
この研究は、記憶がただ一方的に失われていくのではなく、「リセット」できる可能性を示唆するものだと専門家は評価する。
私たちの記憶は、一度作られると「忘却の坂道」を転がり落ちていく岩のようなものだ。しかし、今回の研究は、その岩を再び坂の上まで押し戻す方法があることを示したのだ。
もちろん、実験室で覚えた単語リストと日常生活における感情豊かで複雑な思い出とでは、話が違ってくるだろう。今後の研究では、より現実的な記憶にこの手法がどこまで通用するのかが問われることになる。

最強の勉強法は「こまめなタイムトラベル」
では、この発見を私たちの学習にどう活かせばいいのか。
ボイムル教授は、試験で良い成績を収めたいなら、短い間隔で繰り返し復習(メンタル・タイムトラベル)を行うのが最も効果的だと語る。
「7日後に一度だけ復習するよりも、3日後、6日後…と分散して復習した方がいいでしょう。そうすることで、記憶を何度も若返らせるサイクルが生まれ、全体として高いレベルで記憶を維持できるのです」
記憶という岩が坂道を転がり落ちてしまう前に、こまめに山の上へと押し戻してやること。それこそが、忘れっぽい私たちにとって最強の記憶術なのかもしれない。
参考:Live Science、ほか
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