【未解決事件】ググっても出ない“上野ホステス怨恨殺人事件”を事件記者が暴露! カリスマ宗教「大本教」ビル一帯の聖地で…

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出口なお。画像は「Wikipedia」より引用

 大本教は1892年、出口なおを開祖として誕生した。京都府福知山市で生を受けたなおは幼少時からシャーマンとしての才能を発揮し、56歳の時に「艮(うしとら)の金神、元の国常立尊(くにのたちのみこと)」を名乗る神を帰神(神がかり)させたという。

 なおは、地域住民の病気を治したり、予言を的中させるなどしていたことが評判を呼び、居住地の丹波・綾部町(現・綾部市)周辺で信者を集めた。当初、金光教の傘下にあったなおの信仰グループだったが、なおが日清戦争の勃発を予言したことで求心力が拡大。後に娘婿になる王仁三郎と出会って以降は、信者がさらに増え、教団としての礎が形成されていった。

 王仁三郎はなおの神がかりによる自動書記を「大本神諭」として教典にまとめ、メディアを使った布教活動を展開し、教団を急成長させた。

 大本教は、京都・亀山の亀山城址に教団の一大拠点を作り、大正日日新聞を買収して言論活動を展開するようになると、その影響力は軍部や政財界にまで及ぶほどに急伸した。

 大正期には海外にまで信者を広げた大本教だったが、影響力の大きさに危機感を覚えた政府から二度にわたって大規模な宗教弾圧を受けた。

 なおと並ぶ教祖として崇められた王仁三郎は晩年、裁判にかけられるなど不遇の時を過ごしたが、太平洋戦争の敗戦を言い当てるなど最期までカリスマ宗教家としての霊力を失わなかったとされる。

 神の教えが説かれる“聖地”のそばで最期を迎えた女性。時の牢獄にとらわれたままの女性の魂が救われる日はくるのだろうか。

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文=KYAN岬

ルポライター。元大手新聞社社会部記者。事件取材の経験が豊富。警察、裏社会に独自の人脈を持つ。

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