史上初、反物質を使った二重スリット実験が成功! 陰と陽の東洋思想的世界観が現実に… 物質ミステリーがアツい!
■宇宙の成り立ちについての解明が進む
物事の“陽”であり“プラス”である物質に対し、“陰”であり“マイナス”である反物質が出会えば文字通りプラスマイナスで“ゼロ”になる。現代物理学でも物質と反物質が接触すればどちらも消え去り“無”になると説明されている。
陰と陽はその性質から一対となったものであるはずのもので、物質と反物質は同じ数、同じ量が存在していると考えるのが自然だ。しかし、我々も含めてこの世は物質で溢れているのは一目瞭然である。なぜ物質に比べて反物質が大幅に少ないのだろうか。どこかに膨大な量の反物質が隠れているとでもいうのか。
プラマイが“ゼロ”だとすれば、この世界は無に帰して存在しないことになるが、なぜ世界はこんなにも物質に溢れているのか? この問題は「CP対称性の破れ」として説明されていて、物質と反物質が同じ数だけあるという性質に“破れ”が生じて不均衡が生じ、この世にじわじわと物質が増えてきたのだと考えられている。
しかし、この「CP対称性の破れ」も有力な仮説の域を出ていないものであるのだが、今回の研究がどうして反物質よりも物質が多いのかについて、その理由を説明するのに役立つデータをより多く集められるかもしれない。宇宙の成り立ちについてはまだまだ多くの謎が残されているが、こうした研究でわずかながらでも着実に解明が進んでいるのは明るい希望と言えるのだろう。
参考:「Science Alert」、「Phys.org」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊史上初、反物質を使った二重スリット実験が成功! 陰と陽の東洋思想的世界観が現実に… 物質ミステリーがアツい!のページです。陰陽、仲田しんじ、反物質、二重スリット実験、量子物理学、陽電子、CP対称性の破れなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで