秋田から輸入したウサギに成長ホルモンを大量注射…! 北朝鮮「ウサギ食」のヤバい実態、食糧難の末に…!!

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朝鮮中央テレビもウサギ肉のすばらしさについてたびたび取り上げている(朝鮮中央テレビ映像からキャプチャ)

 水不足などを背景とした食糧難が懸念されている北朝鮮で、ユニークな打開策が実行されている。

 国内の農場はもちろん、大学や小中学校にウサギ小屋が続々と建設され、そこで飼われているウサギには成長ホルモンの大量投与まで行われているというのだ。目的はペット用ではなく、あくまで食用だ。人民を満腹にさせようと、金正恩党委員長が推し進めるウサギ大増殖作戦とは――。

 ウサギ飼育の奨励は、朝鮮中央テレビのニュースで毎日のように伝えられている。北朝鮮の官製ニュースをチェックしている研究者は「共同農場でウサギの飼育頭数が増えたとか、農業大学の研究でウサギの成長を促進させる薬品ができたとか、手を替え品を替え、毎日ウサギネタが紹介されている。ちびっ子たちがウサギの餌やりや世話をするニュースも多い。かわいいウサちゃんが丸焼きや素揚げにされるのを、ショックに思わなければいいのだが……」と慮るほどだという。

 統制経済の緩和で、ある程度、自由に商売のできる層が増えた北朝鮮。1990年代に「苦難の行軍」とのスローガンで国民を鼓舞していた時代、肉を食べるなんてトンでもない贅沢だったが、現在はそうでもなく「金さえ出せば何でも食える」(脱北者)とか。

 事実上の市場経済導入で現金収入を得た“肉食系”人民たちが増えているといわれているが、一方で「牛は農耕用の動力として使い、豚は太らせるのに飼料と手間がかかる」(同)ため、牛豚以外の精肉の需要が高まっているのだ。

 そこで、当局が考えたのが、道端の草を食わせれば大きくなるウサギやカモだ。

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対外宣伝サイト「朝鮮料理」で紹介されたウサギ料理の刺身

 かつて、金日成国家主席はアフリカのある国の大統領を訪問した時、「ウサギはパンとエスキモーがいらない」という名言を残している。「エスキモー」とはアイスクリームを意味する。要するにぜいたくな飼料はいらないという意味で、ウサギをタンパク源にすることに以前から目を付けていた。すでに2007年ごろにはドイツと秋田県からジャンボウサギという、体長が大きくなる品種を輸入していたこともわかっている。

 北朝鮮のレシピサイトにはウサギ料理定番の焼き物や和え物に加え、「ウサギご飯」「ウサギ刺し」なんてメニューも。平壌にはウサギ料理専門店があり、フルコースが出てくるという報道もあった。

 前出の研究者は「かつて北朝鮮はダチョウの飼育を奨励していたが、その後聞かなくなった」という。ウサギが同じ轍を踏むことにならなければいいのだが……。

文=新戸健

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