謎の天体「オウムアムア」はエイリアンの乗り物ではなく…! 誰も気づかなかった“ヤバすぎる正体”を学者が発表!
■今後も恒星間天体はいきなりやって来る
研究チームによれば、オウムアムアの何もかもがユニークであるというわけではないという。
まずはそのビジュアルだ。オウムアムアの赤みを帯びた色合いは、宇宙放射線によって焼かれた金属が豊富な岩石であることを示しており、これは太陽系のほかの天体に共通するありふれた特徴である。
オウムアムアの最大の謎の一つが、彗星のようにガスやチリを噴出しているようには見えないのに、地球から遠ざかる際に太陽の重力の影響では説明できない軌道を描いていることだ。この点が“UFO説”の根拠になっているのだが、研究チームは別の説明をしている。
そこで新たに考慮に入れるべきコンセプトとして、研究チームは“微惑星(planetesimal)”を挙げたのだ。微惑星とは、太陽系の発生の初期段階に存在したと考えられる数多くの微小天体のことである。オウムアムアは、この微惑星であるというのである。
微惑星は恒星系内からはじき出される可能性があり、このオウムアムアのような恒星間天体になることはよくあることだという。そしてこのような天体の多くは我々の現在の技術レベルでは検出できないということだ。オウムアムアのように、かなり地球に近いづいてきてからでないと、その存在に気づけないのである。またオウムアムアが彗星のようにガスやチリを噴出してはいないように見えたのも、実は我々がその放出を検知できていない可能性があるというのだ。
すでに立ち去ってしまったオウムアムアについての研究は決して“後の祭り”ではなく、2022年に完全運用が開始される予定の「大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(LSST)」によって、近い将来いくつもの恒星間天体が発見されることが見込まれている。
「私たちは毎年、新しい恒星間天体を発見することになるかもしれません。オウムアムアが奇妙なものであるのか、それともごくありふれたものであるのか、我々は理解を深めはじめているのです」(マチュー・ナイト氏)
これまでも実は我々がその存在に気づくことができなかった“オウムアムア”があったのかもしれない。そして、これからやって来る恒星間天体の中には、ひょっとするとあの“ニビル”が含まれている可能性も考慮に入れておかねばならないのだろう。
参考:「Science Alert」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊謎の天体「オウムアムア」はエイリアンの乗り物ではなく…! 誰も気づかなかった“ヤバすぎる正体”を学者が発表!のページです。仲田しんじ、太陽系、オウムアムア、天体物理学、恒星間天体、二ビル、微惑星などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで