4万年前に世界中で使用された「32の幾何学文字」が存在したと判明! データ分析でガチ判明、学者戦慄

■幾何学記号が“世界共通語”であった可能性

 さらに分析を続けると、これらの幾何学記号の65%は数千年もの間ずっと使われ続けていることもわかった。

 その地域だけで使われていたローカルな幾何学記号もあったが、一部の幾何学記号はヨーロッパを越えてインドネシアやオーストラリアを含め世界中で使用されている形跡も見つかった。つまり“世界共通語”であった可能性もあるのだ。

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「Ancient Code」の記事より

「人類発祥の地であるアフリカにこの(幾何学記号の)起源がある可能性はますます高まっています」(ペッツィンガー氏)

 幾何学記号は、話し言葉をそのまま示した表現ではなく、人々が身の回りで見たものを様式化した抽象的な表現であると考えられるという。

「幾何学記号が文化的に認められ、合意された特定の意味を持つ記号だとするならば、世界で最も古いグラフィック表現によるコミュニケーション手法の1つということになるでしょう」(ペッツィンガー氏)

 ペッツィンガー氏はこれらの幾何学記号は後の人類がシステマチックな言語を発展させるきっかけとなるものであり、いわば今日使われている“絵文字”に近いものであると説明している。そしてそれは“世界共通語”であったのかもしれないのだ。

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「Ancient Code」の記事より

 こうした幾何学記号についての研究をまとめたペッツィンガー氏の著書『The First Signs: Unlocking the Mysteries of the World’s Oldest Symbols』(2016年)は、現在では廉価なペーパーバック版やキンドル版も用意されているので、興味を持った向きは原典をあたってみるのもよいかもしれない。



参考:「Ancient Code」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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