4万年前に世界中で使用された「32の幾何学文字」が存在したと判明! データ分析でガチ判明、学者戦慄
世界各地の洞窟で、古代人が壁に刻んだ模様や図画は“ロック・アート”や“洞窟壁画”と呼ばれて歴史ミステリ―としての側面でも注目を集めているが、ある古人類学者は、はるか太古の我々の祖先が石や岩肌に刻んだ幾何学的な模様の中に、32の“世界共通文字”がある可能性を指摘している。世界最古の書き文字は全世界で通じる共通語なのかもしれないというのだ。
■3万年もの間に描かれ続けた32の“幾何学記号”
人類の文明史のうえで、シュメール語の楔形文字、エジプトのヒエログリフ、中国の古代文字など、世界最古の書き文字はいずれも今から4000~5000年前に登場している。
一方で“ロック・アート”や洞窟壁画と呼ばれる模様や図画は、それよりもさらに昔に描かれたものが多数見つかっており、一説では世界最古の洞窟壁画は約6万4000年前にさかのぼるといわれている。また我々の先祖のホモサピエンスだけではなく、ネアンデルタール人が描いたと思われる洞窟壁画も発見されている。
こうした太古の人類の“落書き”に原始的な書き文字があったのではないかと考えているのが、カナダの古人類学者でロック・アートの研究家であるジュヌビエーブ・フォン・ペッツィンガー氏だ。
古代人のロック・アートや壁画には人間や動物、草木などが多く描かれていて、一種の原始的な“絵文字”として機能していたことは想像に難くないのだが、例えば3~4万年前の旧石器時代の壁画などには、そうした単純な絵よりも幾何学的な記号のほうが多く描かれているという。ペッツィンガー氏はこの点に注目して、こうした幾何学記号(geometric sign)が古代人の文字であった可能性を探っている。
「興味深いのは、ほとんどの場所で幾何学記号が動物や人間の絵をはるかに上回っているということです。2007年に私がこの研究を始めたとき、どのような形の幾何学記号がいくつあるのか、同じものが時空を超えて出現しているのか、明確なリストはなにもありませんでした」(ペッツィンガー氏)
ペッツィンガー氏はカメラマンである夫と共に、フランス、スペイン、ポルトガル、シチリアなどの52もの旧石器時代の遺跡を訪れて壁画を入念に調査したところ、訪れた遺跡の75%でこれまでに記録されていない新たな幾何学記号を発見した。
その後も夫妻は北アメリカはじめ、世界中の遺跡を訪れてなおも精力的に調査を行い、増え続ける幾何学記号のデータベースを詳細に分析した末に、いくつかの驚くべき発見にたどり着く。
「一握りの例外を除くと、共通する32の幾何学記号が浮上してきたのです。3万年という時の間、ヨーロッパ大陸全体でこのわずか32の幾何学記号が繰り返しずっと描かれていたのです。32というのはあまりにも少ない数です」(ペッツィンガー氏)
もし幾何学記号がその場の思いつきや気まぐれで描かれた“落書き”であるとすれば、もっと数多くのバリエーションがあるはずである。時と空間を越えてこの32の幾何学記号が何度も登場しているということは、この頃の人々に広く共有されていた“文字”であったのかもしれないのだ。
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2024.10.02 20:00心霊4万年前に世界中で使用された「32の幾何学文字」が存在したと判明! データ分析でガチ判明、学者戦慄のページです。文字、仲田しんじ、言語、旧石器時代、洞窟壁画、幾何学記号、ロック・アートなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで