未来の宇宙船は“帆”で進む! エンジンも燃料も不要、SFだった太陽光で進む「ライトセイル2号」が実験成功!
エンジンも燃料も使わない省エネ宇宙飛行が可能に? 太陽帆の実用化を狙ったマイクロ衛星実験の成功を、海外メディアが報じている。
■その薄さ4.5ミクロン! 衛星を運ぶ未来の帆
数千年にわたって人の移動の助けとなり、いまや廃れてしまった“帆”という推進技術が、再び脚光を浴びようとしている。
厚さおよそ4.5ミクロン、人の髪の毛の半分にも満たない厚みの帆が牽引するのは、巨大な木造船ではなく、片手に乗るほどの小さい衛星である。
今年6月25日、米カリフォルニア州に本拠を置く国際的なNPO「惑星協会(Planetary Society)」は、民間開発のファルコン9ロケットにより、「ライトセイル2号(LightSail2)」の打ち上げに成功した。
ソーラーセイル、すなわち太陽帆の実証を目的に製作されたライトセイル2号は、食パン大の人工衛星・キューブサットを本体としている。
本体内部には4枚に分割された全長約6メートルのアルミメッキを施したマイラー製の太陽帆が収納されており、これを展開することで宇宙空間での自在な運動を可能とするものだ。
■SF上の構想が現実に
太陽帆は、広く尊敬を集めた科学者であり、SF作家でもあったカール・セーガンによって1970年代に世に広められた。
船体に対して極端に巨大な帆は、太陽から放出される光子または光の粒子を反射し、燃料を消費することなく駆動し、加速することができる。ロケットエンジンなどの手段に比し、生み出される推力の絶対量は乏しいものの、経済的かつ持続的な航行が可能だ。
「セイルの展開に成功! 私たちは日の光で航海しています!!」
打ち上げからひと月ほどたった先月23日、同協会はミッションの一部始終をライブ配信するとともに、偉業の達成をツイートで報告している。
文面から伝わってくる喜びの大きさには理由がある。それというのも打ち上げの成功が、必ずしも帆走の成功を約束するものではなかったためだ。コバルト合金の軸により、巻尺のように絡め取られた帆の展開が成功するには、地上からの操作が鍵となっていた。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊未来の宇宙船は“帆”で進む! エンジンも燃料も不要、SFだった太陽光で進む「ライトセイル2号」が実験成功!のページです。人工衛星、Forest、ソーラーセイル、太陽帆、惑星協会、キューブサットなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング11:35更新
- ・中国のAI「DeepSeek」に天安門事件や習近平について聞いてみた
- ・宇宙から時速1300キロで地球に落下!極限のスカイダイビングを成功させた男の挑戦
- ・中国発のAI「DeepSeek」が世界に衝撃を与えた理由とは
- ・ロボット犬 vs ドローン、花火合戦が未来の戦争を予見?
- ・大昔の地球にいたかもしれない“サイルリアン”とは?
- ・AIが“一線を越えた”!?自己複製に成功し専門家が警鐘
- ・聖書の巨人“ゴリアテ”の身長は?現代科学が迫る!
- ・【新型コロナ】もっとも感染するのは「手を噛まれる」ことだった! 最凶の攻撃「ヒト咬傷」
- ・ワクチン利権よりも巨大な「アンチワクチン利権」の闇がヤバすぎる!
- ・『奇跡のリンゴ』が米国で発禁、“アノ企業”の圧力か!? 「命が危うい…」
- ・タイムループから抜け出せなくなってしまった人々の事例集
- ・中国のAI「DeepSeek」に天安門事件や習近平について聞いてみた
- ・トランプ政権、ニュージャージー上空の“謎のドローン”の正体を発表!
- ・宇宙から時速1300キロで地球に落下!極限のスカイダイビングを成功させた男の挑戦
- ・中国発のAI「DeepSeek」が世界に衝撃を与えた理由とは
- ・Googleマップが捉えたロサンゼルスの「HELP」サイン
- ・ロボット犬 vs ドローン、花火合戦が未来の戦争を予見?
- ・巨大カマキリ型ヒューマノイド「人間の身体は“魂を保持するための機械”にすぎない」
- ・「ロアノーク植民地集団失踪事件」が“古地図”により解明!?
- ・中国共産党亡…? 2億7000万年前の「蔵字石」に刻まれた謎の文字