米軍が10年かけて作った超極秘・最恐軍事AI「センシエント」発動間近! もうすぐ実戦で『ターミネーター』が現実に!

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イメージ画像:「Getty Images」

■センシエントはすでに稼働しているのか?

 AIに支配された近未来を予見するディストピアSFを地で行くような感もあるこのセンシエントだが、すべてがディストピア的というわけではない。NROによってリリースされた文書の中には、このセンシエントによって衛星の運用がより効率的かつ生産的になることも示されている。

 またこのセンシエントによって、人間の技術者は退屈な単純作業から解放され、深い分析が必要な作業に集中することができる。

 しかしその一方で、民主主義社会の前提を無視した意思決定につながる可能性もあり、市民の自由への懸念になるかもしれない。そしてそもそもが軍事機密であるため、これらの潜在的な問題があることについてあまり多くを知ることはできないだろう。

 センシエントがいつ、どのようにして稼働するのかは誰も知らないが、世間が知る知らないに関係なく、いつでも稼働する可能性があるとも言える。そして誰も知らないうちにすでにテスト運用されていないとも限らず、実際にセンシエントが現在の世界各地の戦場を分析していてもおかしくはない。

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画像は「Wikimedia Commons」より

 1つ確かなことは、すぐにでもセンシエントが米軍の戦略を主導し、軍事作戦を指揮できるのだが、外部の誰もそれを知り得ないという点だ。そしてもし核ミサイルがセンシエントの指揮下に入れば、きわめて不気味な脅威になるかもしれない。

 さらに“シンギュラリティ”が起こり、AIが自分たちでロボットやドローンなどを再生産できるようになれば、まさに「ターミネーター」のように“ロボット軍”が人類に反旗を翻す日がやって来ないとも限らない……。今回明らかになった軍事AI、センシエントの動向に今後も目を光らせておかねばならないのだろう。

参考:「Disclose.tv」、「The Verge」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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