米軍が10年かけて作った超極秘・最恐軍事AI「センシエント」発動間近! もうすぐ実戦で『ターミネーター』が現実に!

 もはや人間は将棋や囲碁でAIにかなわないことが判明してしまったわけだが、ファンの間で楽しまれている「ウォーゲーム」でも当然、AIに勝てるはずもないのだろう。そして現在、米軍では実際の戦場で指揮を執る“軍事AI”を開発していることを先日明らかにした。その名も「センシエント(Sentient)」である。

■10年がかりで開発された軍事AIシステム「センシエント」

 名作SF映画『ターミネーター』の冒頭部分では、人類の軍隊と“ロボット軍”の激しい戦闘シーンが繰り広げられているが、あのロボット軍を指揮しているのは当然ながらAI(人工知能)ということになるのだろう。いわば軍事AIである。そして現在、米軍では軍事衛星と連動した軍事AIが開発されていることが先日公表された。

 アメリカ国家偵察局(National Reconnaissance Office、NRO)は先日、2010年10月から極秘で軍事AIシステム、コードネーム「センシエント(Sentient)」の開発に取り組んでいることを明らかにした。センシエントはアメリカの軍事衛星と完全に統合されたAIシステムで、この軍事AIは今後すぐにでも実戦に投入される可能性があるということだ。

米軍が10年かけて作った超極秘・最恐軍事AI「センシエント」発動間近! もうすぐ実戦で『ターミネーター』が現実に!の画像1
「Disclose.tv」の記事より

 公表されたものの、センシエントの具体的な情報はほとんど明かされておらず、政府当局者はこのAIシステムで何ができるのか、そして将来の戦場でどのように使用されるかについての質問は最小限の回答にとどまっている。もちろん軍事機密と安全保障上の理由だろう。

 しかしこのような“ビッグブラザー”に成り得るような大掛かりなAIシステムが、一般国民が知らないうちに開発されていたというのは何やら不気味な話ではある。もし近いうちに限定的な軍事紛争が勃発した際には、この軍事AIがいきなり作戦指揮をつかさどることになるかもしれないのだ。

「センシエントは大量のデータを取り込み、処理します。センシエントは通常のパターンをカタログ化し、異常を検出し、敵の潜在的な軍事行動の予測とモデリングを支援します」とNROの広報副局長であるカレン・ファーガソン氏は米ウェブメディア「The Verge」に話している。

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「Disclose.tv」の記事より

 センシエントがどのような軍事的意思決定をするのかは具体的には明らかにされていないが、たとえば移動式ミサイルを動かすかどうか、どこに動かすのか、などの“指令”を下すと考えられるという。盤面で「アルファ碁」が次の一手を繰り出すように、軍事作戦がセンシエントの指揮の下で進められる日は近いということなのだろうか。

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