沖縄北部にあった「呪いの洋館」発狂?自殺?百体を超える霊!?「洋館」最後の住人が語った事実!

 沖縄県北部、名護市近辺に、かつて地元では有名な「幽霊屋敷」が存在した。通称「名護の幽霊屋敷」「許田の洋館」と呼ばれた物件に最後に住んでいた人物をよく知る友人Aさんを、取材班がついに特定。宗教・オカルトの専門家・神ノ國ヲが突撃インタビュー!

――その洋館について教えてください。

A氏 ネットでも有名ですが、名護市の許田(きょだ)にあった洋館です。許田というのは、那覇から車で一時間ほど、沖縄自動車道の北部出入口あたりのことです。道の駅「許田」の天ぷらとタコス、ソフトクリームが美味しいんですよ。観光客には人気の休憩所です。 

 元々は米軍将校の一家が住んでいて、沖縄の返還、彼らの引き上げに伴って地元の人が買い受けたんです。最初は自分たちで住んでいたんですが、そのうち借家として貸し出した。ただ、本当に幽霊が出るらしくて、長続きしない。誰もが半年もしないうちに出ていく。

 家は人が住まないと荒れ果てますから、家主が親戚にタダ同然で貸して住んでもらった。その親戚が私の友人で、彼から話を聞きました。

――いま最後の住人はどうされていますか。

A氏 結局、最後の住人となった友人は結婚して本土に引っ越すことになって。友人は住み続けることも構わなかったそうですが、そんな家ですから奥さんが首を縦に振らなかったようです。結果、しばらく空き家となって、2007年頃には取り壊されました。

 稲川淳二さんの怪談に似たような家の話が取り上げられていたので、友人に聞いてみたら「もしかするとウチかもね」と。

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洋館への道

――最後の住人は、何年ほど住んでいたのでしょうか。

A氏 10年ほどです。それだけ住めば、いろんなことがあったそうです。まず笑い話から。やはり、いわく「憑き」の建物ですから「幽霊屋敷」「心霊スポット」として有名になります。地元の若い子や観光客が興味本位でやって来る。田舎だから車のエンジンも人の物音もよく聞こえるんですよ。だから友人は「こいつら迷惑だし、驚かしてやろう」と頭から蓑や布をかぶって「ウアァァァ……」と唸りながら、窓から顔をのぞかせたり、時には外へ出て追いかけたりしたそうです。

 当然、肝試しにきた人は、そりゃもう驚いて、声を上げて走って逃げていく。友人は楽しくて笑ってしまう。でも逃げる方は、それが本当に怖い。中には警察に通報する人もいる。すると地元の交番から警察官が来るんです。当然、何度目かになると警察官も理解している。「また、あんたか。やめなさい、って言ったさ。通報されたら来ないと駄目なんだから!」と怒られた、と。でも楽しかったそうです。

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