写真撮影で“ピースサイン”は絶対してはいけない! 凶悪犯罪の標的に!?

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報道を受け、早速Vサインの指を消すユーザーも(中国版Twitter「微博」より)

 みんなでVサインをしてスマホで自撮りし、SNSに投稿する――そんな当たり前の光景が、今後は見られなくなるかもしれない。

 中国メディア「澎湃新聞」(9月15日付)によると、写真から指紋を読み取られるリスクがあるというのだ。

 9月16~22日、中国では「国家網絡安全宣伝周(サイバーセキュリティウィーク)」と銘打ち、各地でインターネット上の安全を喚起するさまざまなイベントが開催された。それに先立ち15日、上海では「全民体験日」という屋外イベントを開催。上海信息安全行業(情報セキュリティ業界)協会の張威副主任が警鐘を鳴らしたのが、冒頭の指紋を読み取られるリスクについてだった。

 張氏によれば、撮影した写真から人工知能(AI)を駆使して指紋を復元することはたやすく、1.5~3mの距離で撮影した場合、復元できるのは50%程度だが、1.5m以内であれば100%復元できるという。昨今はセキュリティ強化の観点から、スマホの画面ロック解除から決済に至るまで指紋認証を利用されることが多いが、指紋を読み取られてしまえば悪用されかねない。特に決済サービスの場合、アカウント情報も一緒に盗まれたら簡単に不正使用できてしまう。

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イメージ画像:「Getty Images」

 撮影の際に3m以上離れれば読み取られる心配はないようだが、スマホの場合、自撮りすることも多く、3m以上離れて撮る方が稀というユーザーも多いだろう。投稿する場合はVサインをしないのが一番の自衛となるが、うっかりやってしまった場合は、画像加工しておいたほうが無難かもしれない。

 これからの写真アプリには、指紋を自動的にぼかす機能が必須のようだ。

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文=大橋史彦

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