第三次世界大戦は4年前から始まっていた! 各国の現状からひも解く恐怖の未来、20年後に大変なことに…!?
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生。旅客機4機がアルカイダのメンバーにハイジャックされ、うち2機はワールドトレードセンタービルに突入、倒壊させ、アメリカは建国以来、本国が受けた最大の被害を出した。これに対する掃討作戦は、相手が十数名のテロリストではなく、数万人の兵士部隊。相手が拡大すればハイジャックなどゲリラ的な手段を取らずとも、ニューヨークに直接上陸されてもおかしくはないぐらいの危機に陥ってしまう。
第二次世界大戦がドイツを中心とする地域紛争から発展したものだったから、世界大戦は地域紛争の拡大化と見がちだが、近年、エジプトやフランス、インドネシア、イラン、スリランカなど世界各地で起こったテロ事件の大半がイスラム過激派によるもので、これを宗教戦争として包括的な視点で見れば、もはや「世界 vs. 過激派」の世界大戦が起こっているようなものだ。
事実、イスラムは何かと差別されがちな宗教であり、中国の新疆ウイグル自治区ではイスラム教徒が何十万人と虐げられている。本来、隣人とのいさかいを禁じているイスラム教だが、その迫害を「自分たちの生き方が否定されている」とイスラム教への攻撃と考える過激派もいて、暴発しているのは根底に被害感情も見受けられる。宗教紛争は国境関係なしに広がるから、行き着く先は地域型大戦よりも手に負えない世界大戦なのである。
このイデオロギー闘争は国同士の戦争よりも厄介で、中国では一部の自治区で仏教を禁止し、寺院を焼き、僧たちを虐殺したことで一部の仏教徒がゲリラ化しているという話があり、タイとマレーシアの国境紛争では、過激なのはモスク放火を仕掛けた仏教徒の方だった。
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