超怖い現代のゴーストタウン「田浦廃村」に潜入!ビビって足がすくむレベル、殺せの張り紙…横須賀の廃村を村田らむがルポ!
集合住宅の前には『イノシシにご注意ください』という張り紙が出ていた。元々、山中で自然豊かな場所だが、今はもう自然そのものになりつつある。そりゃイノシシも出るだろう。
イノシシは山などを取材をしていて、リアルに恐い動物の一つだ。他にも、スズメバチやマムシなども恐い。
ふと汚れたブロック塀を見ると、ボロボロの張り紙が出ていた。ワープロで印刷したような手作りな張り紙だ。そこには
『この付近一帯に マムシ がいます注意して下さい。どんどん増えています 見たら殺してください』
と書かれていた。今まで見てきた中でも、トップクラスでこわい張り紙だった。
思わず、ヒステリックな叫び声を上げながらマムシを踏みつけて殺している女の人を想像してしまう。しかし、もう蛇を殺す人はいないのだから、マムシも安心してウジャウジャ増えているのだろうか? それも恐い……だけど、やっぱり『見たら殺してください』って張り紙を貼る人のほうが恐い。
側溝には置きざりにされたのか、それとも誰かが捨てたのか、原チャリが埋まっていた。その近くには、子供用のロボットのオモチャが落ちていた。ゴミと一緒に捨てられているのを不憫に思ったのか、フェンスに立てかけられていた。日本のお城っぽい特徴的なデザインのロボットだったので、後で調べてみると『忍者戦隊カクレンジャー』(1994年)の無敵将軍というロボットだということがわかった。このオモチャで遊んでた子供も、今はもうそこそこのオッサンになってるんだろうな~と、思う。
この廃村は
『いかにも当たり前にある、90年代の町並みから、急に人が消えてしまった』
という雰囲気がとても恐い。
ゾンビ映画などで、町並みは今まで通りなのに人だけいなくなっているシーンが描かれることがある。例えば『28日後…』では、人がいなくなったロンドンがとても象徴的に描かれていた。歩いていると
『なぜここから人がいなくなってしまったんだろう?』
という疑問が何度も頭に浮かぶ。
それが恐い。
ただこの場所から人がいなくなったのは、バイオハザードのせいでも、呪いのせいでもない。れっきとした分かりやすい理由がある。
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2024.10.02 20:00心霊超怖い現代のゴーストタウン「田浦廃村」に潜入!ビビって足がすくむレベル、殺せの張り紙…横須賀の廃村を村田らむがルポ!のページです。廃墟、村田らむ、横須賀、神奈川県、田浦廃村などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで