脳だけで敵を殺す技術、遂に米軍が開発! 「スキントロニクス」脳インターフェース爆誕、合成テレパシーも!
未来の兵士たちは、もはやカラダを鍛える必要などない!? なんとも不気味なことに将来の戦争では、脳波を使った戦闘がメインになるかもしれないというのだ。
■“シール型”の脳インターフェースが登場
脳波を活用した遠隔操作技術がもはや実用化の一歩手前まできているようだ。そして最新のブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術は、軍用機や軍用車の操縦などの軍事目的にも応用可能であるという。
米軍は現在、脳とコンピュータを接続させる技術に大きな関心を寄せている。脳の信号を拾うセンサーと、脳の信号をコンピュータが読み取れるデジタル情報に変換する電子機器の開発が進められているのだ。
脳波を介して脳の電磁信号を拾う今日の最も一般的な方法は、EEGと呼ばれるキャップ型の機器に代表されるようにかさばって大仰で、ワイヤを使ってほかのマシンに接続する必要があり、頭皮に塗る導電性ゼリーも厄介だ。また頭髪の量などによっても精度が異なってくる。
こうした機器は通常の生活シーンにはあまり適さず、ましてや兵士が使えるものでは到底ない。
だがここにきて画期的な脳インターフェースが発明された。なんと、肌に貼りつける“シール型”だというのだ。米ジョージア工科大学、英ケント大学、米ウィチタ州立大学の合同研究チームが2019年9月に「Nature Machine Intelligence」で発表した研究では、人間の思考をコンピュータに解読可能にさせる新設計の“シール型”脳インターフェースの開発を報告している。
この脳インターフェースを後頸部に“貼る”ことで従来のEEGと同様の脳波データを収集できる。収集された脳波の信号は、機械学習によって強化されたソフトウェアで“翻訳”され、たとえば車両の操縦や他のコンピュータの操作に使用できるデータを生成するのだ。
研究チームはこのシステム全体を「SKINTRONICS(スキントロニクス)」と名づけている。
「このポータブルで柔軟なウェアラブルシステムで電動車椅子、超小型車、各種ソフトウェアを制御できることを実証しました」と研究チームのウーホン・ヨー氏は語る。
身体に負担をかけない脳インターフェースであるこのSKINTRONICSは第一に身体障がい者の生活支援を目的に開発されたのだが、米軍もまた大きな関心を寄せているのだ。
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