「これは恐い、恐すぎる」人形が怖い3つの場所! 村田らむが取材(トライポ閲覧注意)

■03・群馬 伊香保おもちゃと人形自動車博物館

 お寺、神社と続いて最後は群馬の博物館『伊香保おもちゃと人形自動車博物館』である。

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 伊香保温泉へ来たお客さんを中心に訪れる博物館なのだが、いわゆる温泉街の博物館レベルではない。

 私設ミュージアムとしては日本一の集客をほこる、大人気スポットだ。プロが選ぶ人気観光施設100選にも20年連続選ばれている。

 会場内にはおもちゃや自動車がただ並べられているわけではない。昭和の日本の町並みを再現したコーナーや「頭文字(イニシャル)D」の藤原とうふ店を完全に再現したコーナーもある。主人公の愛車、スプリンタートレノAE86(ハチロク)はもちろん再現。それ以外にも70台の懐かしい、珍しい自動車が揃っている。

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 とても楽しく見て回ったのだが、ただ僕のルポ的には出来が良すぎる感があった。どの展示もとても丁寧にセンス良く作られている。アトム、ロボコン、キューピー人形が大量に展示されているコーナーは面白いのだが、恐いか? と言われるとそうでもない。

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「出来が良い」となかなか怖くならないのだ。恐怖はいびつだったり、意味不明な部分から発生することが多い。

 個人的に少し残念な気持ちを持ちながら、最後の方にあった日本の古い人形を展示したコーナーに入った。

 ここがビックリするくらい怖かった。

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 まず、先程にも出てきたが、子供をモデルにした人形が恐い。解説には

「抱き人形 明治時代に作られた人形で当時の裕福な家庭の子供たちが、抱いて遊んでいた。体の各関節が曲がり、抱いたときに、本当の子供のようになります。腹部を押すと、鳴いたりもします」

 ……恐い。「泣く」じゃなくて「鳴く」んだってのも恐い。こんなの部屋にいたら眠れない。夜中に寝返り打ったときに腹を押してしまって

「ギョ−−−−!!」

 とか鳴かれたら心臓止まってしまう。

 その横には幼児の子供をモデルにした、大小様々な日本人形が並べられている。

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 一番目立つのは、金太郎のような前掛けをつけた、丸っこい人形だ。

 関節には赤ちゃんのような筋がついているが、目は達観している。全然かわいくない。

 よく見ると、顔の表面には細かいヒビが入りところどころ剥がれていて、まるで老人のようにも見えた。

 そして右手には打ち出の小槌を持って振り上げている。

 左手は打ち出の小槌のヒモを握っているのだが、下には四つん這いになった小さい赤ちゃん人形があり、赤ちゃんにヒモをつけて引き連れているようにも見えた。

「ベルセルクの敵で出てきそう……。そしてガッツ、めちゃくちゃ苦労しそう」

 と思った。

 もしくはガンツの敵でも良い。

 とにかく、打ち出の小槌でペシャンペシャンと仲間が潰されていくシーンは入れて欲しい。しかし、子供人形ってなんでこんなに恐いんだろう。ちょっと欲しくなっちゃうじゃないか。

 そしてそれに勝るとも劣らなく恐いのが、五月人号だった。現在の五月人形というと、ミニチュアの兜や鎧が中心で、中には子供が鎧兜を装着している物もある。

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 江戸時代の五月人形は、大人の武者が中心だった。子供の五月人形もあるにはあったのだが、頭身がリアルだ。

 実写的なサムライたちが鎧兜を身に着けて、座ったり踊ったり武器の手入れをしたりしている。

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 江戸時代に作られて物だから、色は抜けている。まるで『八つ墓村』の落ち武者や『七人の侍』のような雰囲気である。

 隣にはやはり江戸時代の雛人形が並んでいるのだが、これも同じくらい恐い。

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 今の雛人形にはいない、座っている子供や幼子、立ち上がる女性などもいた。

「うわわわわ、これは恐い。私恐いわ」

 とおばさんが、部屋に入ってくるなり慌てて出ていったり

「わーん!! やだーこわいー!!」

 と子供がギャン泣きしたりしていた。

 人形の怖さは、世代を超えるのだ。

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 というワケで3箇所の人形が恐い場所を紹介してきた。

 今回は、公的な場所に展示された人形を紹介したけど、今度は「廃墟」「事故物件」「ゴミ捨て場」などにあった人形だけを紹介するのもやってみたい。

 それでは皆さん、今夜は子供人形の打ち出の小槌に捻り潰される悪夢を見るんじゃぞ!! チャオ!!

文・写真=村田らむ

村田らむ

ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)、『樹海考』(晶文社)、『ホームレス消滅』(幻冬舎新書)など。

 

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