北区の心霊スポット「旧岩淵水門」に村田らむが行ってみた!
北区の心霊スポット「旧岩淵水門」に村田らむが行ってみた! 霊能者が「ヤバイ」と怯える場所を楽しく散歩♪
――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが寄稿!
出版社から
「心霊スポットの特集を組みたいんですが、協力してもらえますか?」
と声をかけていただくことがある。恐怖特集が盛んな夏場が多いが、それ以外の季節にも依頼されることはある。
一番楽なパターンは、「村田さんが持ってる心霊スポットの写真を複数枚貸してもらえますか〜?」というものだ。
僕はヒマがあれば心霊スポットだの自殺の名所だの事故物件だの廃墟だのスラムだのを回っているので、写真のストックはたくさんある。テーマに準じて写真をチョイスして渡して終了のパターンもあるし、合わせてコラムやキャプション(写真の下の解説)を書く場合もある。
かつてフォトショップで、ただの風景写真を心霊写真に加工したこともあった。そしてその心霊写真を解説するのも僕である。ひでえ仕事もあったものである。
「心霊スポットに、実際に足を運んで取材をして記事を作りましょう」
という依頼もある。
編集部が自動車を出してくれるのはありがたいが、大抵は夜に訪れることになる。一兆歩ゆずって霊というものがあるとしたって、霊には昼も夜も関係ないんじゃないか? と思うのだが、取材は決まって深夜だ。
夜の取材は大変である。まず足元が暗いから転んだり、穴にハマったりしやすい。
夜中は主要な施設が閉まっている場合もあるし、人通りもないので話も聞けない。そして真っ暗闇では写真が非常に撮りづらい。フラッシュを駆使してなんとか撮るのだが、あとから見たらピンぼけしていたりする。
暗い中でがんばって写真を撮っていると、フラッシュに照らされてホコリが写ってしまう。いわゆる『オーブ現象』の正体であり、編集者は「これはいい浮遊霊が撮れた」などと、ほくほく喜んでいたりするが、本来は失敗写真なわけで、撮影者としては複雑な気持ちである。結局取材日にはうまく撮影できず、後日一人で再撮影に行ったこともある。
夜中に埼玉の心霊スポット「雄蛇ヶ池」で泳げと言われた事もあった。
暗闇の中訪れた人気のない溜池は、墨汁のように真っ黒に見えた。そしてそこに藻やらゴミやらがプカプカ浮いている。割れた瓶が、照明に反応してキラリと光った。そんな池の中に足を突っ込むのは、発狂するくらい怖かった。
あとで動画を見ると、僕は引きつった顔でゲラゲラと笑いながら池の中に入っていた。まるで狂人のようだったが、もう心霊とか関係なくなっている。ただただ動物として怖いだけだ。
でも僕は取材でウロウロと外を歩き回るのが好きだからそんな取材でも嬉しい。
ただ、どうしても苦手なのが「今回の心霊スポットめぐり、霊能力者が同行するのでよろしくお願いしまーす!」というケースだ。
霊能者と呼ばれてる人は、だいたいめんどくさい人が多い。歩いていると
「ひやぁあー! いる! そこいます!」
とか叫んだりする。
霊能者が一人ではしゃいでるだけならまだ良いのだけど、自称霊が見える編集がいたりすると、共鳴して騒ぎはじめる。
「本当だ! ここはヤバい!」
などと、のたまい
「オエエエエ」
などとえづいたりする。ものすごい帰りたくなる。
取材途中、僕が心霊スポットの公園にあるトイレに行こうとしたら
「ダメ! そこは霊がたくさんいるから! たとえ見えなくても気配感じるでしょう?」
などと言われた。
「いや感じないっすね〜。……はは」と答えると、
「ほら、村田さんは鈍い人だから」
「とりつかれてても分からないタイプね」
みたいな、自称「霊が見える」人たちの上から目線の会話が聞こえてきた。
こっちも仕事なので、
「ええ、そうなんですか? まあ、怖い!」
なんて調子を合わせているが、内心ではイライラとしてくる。デスノートがあったら、食い気味に名前を書くだろう。
そんな調子で一晩で何軒も心霊スポットを回るとなると、かなりストレスもたまる。
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