北区の心霊スポット「旧岩淵水門」に村田らむが行ってみた! 霊能者が「ヤバイ」と怯える場所を楽しく散歩♪
東京都北区にある旧岩淵水門はそんな心霊スポット取材でよく選ばれる場所だ。僕は今までに4回も取材に足を運んでいる。
旧岩淵水門は1916年に着工して、1924年に完成した非常に古い施設だ。赤く塗られており、通称赤門と呼ばれている。荒川と隅田川をつなぎ水流を調節するために作られた水門であり、現在は使われていない。
夜中に来ると、河川敷にヌッと水門がそびえているのが見えて、たしかに雰囲気がある。廃墟のたぐいは大好物なので写真を撮っていると、同行の霊能者が
「あああ、ここはマズイですよ。すごいです。川面におびただしい数の霊が見えます。水死体の霊だと思います!」
などとキャンキャン吠える。逆に恐怖心はスッと消えてしまった。
たしかに荒川の周辺では水難が多く、水死した人もたくさん出たそうだ。
というか、水難が多いから『荒い川』と呼ばれたんだろうし、そしてそれを治めるために水門が作られたのだ。そしてより治水をしっかりするために、新しい水門が作られたのだ。経緯を考えれば、水死体が出たことは誰でも簡単に想像できるが、だからと言って
「霊だ〜!! 怖い〜!!」
なんていい年こいた大人が河川敷ではしゃいでいるのは、不謹慎だよな〜と思う。
今回僕は、はじめて日中に一人で旧岩淵水門を訪れてみた。理由は、すぐ近くの写真スタジオで仕事があったからだ。
8月の頭に行ったのだが、ひどい酷暑であり歩いているだけでドンドン体力を奪われていった。やっと河川敷にたどり着いて土手を登る。たった徒歩15分だがヘトヘトになってしまった。
土手の高い位置から見下ろすと、鮮やかな赤い水門が見えた。昼間に見る旧岩淵水門は堂々としていて不気味さは感じなかった。
水門の近くには、有料のバーベキュー場がありそれなりに賑わっている。こんな歩いているだけで脳が焼けそうな天気の中、よく肉を焼いて食べる気になるなあ、と思う。
きゃっきゃっとした子供や若者の声が聞こえてきて、陰湿な心霊スポットという雰囲気は一切ない。
水門上は歩行者自転車専用橋として利用することができる。橋を渡ると、川の中の島になっている中之島(水門公園)だ。
橋を渡りながら旧岩淵水門を間近で見ると、100年近い歴史があるだけあってかなり古びていた。赤い塗料も近くで見ると錆びてはげかけている。その様子自体が、まるでアート作品のようで見ていて飽きない。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊北区の心霊スポット「旧岩淵水門」に村田らむが行ってみた! 霊能者が「ヤバイ」と怯える場所を楽しく散歩♪のページです。東京、村田らむ、旧岩淵水門、荒川知水資料館アモアなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで