「これは恐い、恐すぎる」人形が怖い3つの場所! 村田らむが取材(トライポ閲覧注意)
■02・和歌山 淡嶋神社
和歌山市加太にある淡嶋神社にやってきた。日本全国に1000社以上ある、淡嶋系神社の総本社である。
ひな祭りは、現在では全国で3月3日に各家庭で催されているが、そもそもは淡嶋神社からはじまった……という説もある。
淡嶋神社の公式サイトには
『男びな女びなの始まりは、淡島神社のご祭神である少彦名命と神功皇后の男女一対のご神像であるとされています。また、雛祭りが三月三日になったのは、友ヶ島から対岸の加太へのご遷宮が、仁徳天皇5年3月3日であったことから。雛祭りの語源も、スクナヒコナ祭が後に簡略化されて、ヒナまつりと言われるようになったとされています。』
と書いてある。
紀州徳川家から奉納された雛人形が奉納されているし、毎年3月3日には船に雛人形をのせて流す“雛流し”という神事をする。
雛人形からのつながりなのか、人形供養の神社としてよく知られている。
加太駅は和歌山駅から電車で25分と交通の便も悪くない。町並みはとても古く、歩いていてとても気持ちが良い町だった。流れている川もとても綺麗だ。
そして淡嶋神社は海岸沿いに建っていた。鳥居をくぐるまでは、いわゆる普通の神社だ。社殿も遠目には普通である。
しかし、近づいて行くにつれ
「おおおお……」
と声が出てしまった。
ありとあらゆる場所にものすごい数の人形がいるのだ。
それぞれジャンルに分けられて飾られている。やはり一番インパクトがあるのは、社殿の外廊下に飾られた日本人形だ。おびただしい数のおかっぱ頭で着物を着た女の子が並んでいる。髪の毛がバサバサになっているものや、短く刈られたものもある。こんなに何十体も人形を見る機会はまずない。
フッと下からの視線に気づいて縁の下を見ると、たくさんの花嫁人形がいた。河原の石をどけたらウジャウジャと虫が出てきた、って感じである。
花嫁人形の存在意義ってよく分からないんだけど、たくさん置いてあるってことは売れているんだろうか? 白無垢の清楚な花嫁が縁の下にいっぱいならんでるっていうのは、なんともシュールである。
家庭に商店に、人気の高い招き猫はやはり多かった。大小様々な猫がこちらを向いて招いている。膨大な量の招き猫を見ていると、段々新種のキノコが大量に生えてきたように見えてくる。集合体恐怖症(トライポフォビア)の画像を見ているような気持ち悪さがある。
他にも、沖縄ゾーンにはシーサーと翁がズラズラズラっと並んでいるし、信楽焼のたぬきや鮭を咥える木彫りのクマ、福助人形、七福神、ダルマ、博多人形……などなどが大量にいた。
社殿の中には、雛人形が並べられていた。雛人形発祥の神社だけあって、ちょっと扱いがいいのかもしれない。しかし、雛人形も大量に集まっているとなかなか気持ちが悪い。
ちなみに2016年、淡嶋神社はネット上で炎上した。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンがハロウィンのシーズンに「祟(TATARI)〜生き人形の呪い〜」という特別なお化け屋敷を出した。なんとユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、淡嶋神社にお願いして本物の人形を借りて並べたのだ。
「そんなことして、非難されないとでも思ったのか?」
という大胆なコンテンツではあるのだが、この昭和的な「ガチ感」は僕は好きである。
負けるな淡嶋神社!!
負けるなユニバーサル・スタジオ・ジャパン!!
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2024.10.02 20:00心霊「これは恐い、恐すぎる」人形が怖い3つの場所! 村田らむが取材(トライポ閲覧注意)のページです。人形、村田らむ、粟嶋堂宗徳寺、淡嶋神社、伊香保おもちゃと人形自動車博物館などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで