カタールが暑すぎて街を丸ごと冷やす“エアコン”設置へ! 東京オリンピックのマラソン競技に朗報、東京開催を諦めるな!
■問題はやはり電力消費量
カタールはほぼ島に近い半島であることから、周囲の海水温の影響を受けやすい。この海域の平均海水温は32.4度にも達する。
しかも夏場はほとんど雨が降らず、空にはほとんど雲がないにもかかわらず、海に囲まれているため湿度が高い。
ドイツを代表する研究機関マックスプランク研究所の大気化学者であるヨハネス・レリフェルト博士によれば、カタールなどアラビア半島東部は地球のほかの地域よりも急速に温暖化しており、ヒートアイランド効果と都市汚染も併発しているという。
そのためドーハの都市設計では、北方向からくる比較的涼しい風を最大限に取り込めるように、道路が北に向かって開かれた構造になっているということだ。
カタールの研究機関「Qatar Computing Research Institute」のデータサイエンティストであるホッサム・アルメール氏は、政府による砂漠での都市生活を快適にするための取り組みを高く評価している。しかしながら現実的に大きな壁になるのはやはり電力消費量の問題だろう。
「エアコンは家庭の電力使用量のほぼ70%を占めており、それに照らせば、冷却の程度によっては電力消費に大きな影響を与える可能性があります」(ホッサム・アルメール氏)
太陽光発電などと、どのように組み合わせていけるのかもまた今後の課題になってくるのかもしれない。最近の日本では、来年に迫った東京オリンピックのマラソン競技を猛暑を避けるため札幌で行うことが決定し、大きなニュースとなっているが、ドーハの取り組みは一つの例として参考になるかもしれない。いずれにしても、2022年のサッカーワールドカップの開催地であるカタール・ドーハが、この2、3年でどんな都市に生まれ変わりるのか世界中が注目しているといっても過言ではないのだろう。
参考:「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊カタールが暑すぎて街を丸ごと冷やす“エアコン”設置へ! 東京オリンピックのマラソン競技に朗報、東京開催を諦めるな!のページです。東京オリンピック、ワールドカップ、マラソン、仲田しんじ、猛暑、スタジアム、エアコン、カタール、ドーハなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで