ミステリーサークルが消失? 畑の所有者である農夫が下した現実的な決断とは

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画像は「Facebook」より

 ドイツの畑に突如として現れたミステリーサークルが、発見からわずか数日で姿を消した。その理由は、畑の所有者である農夫が大勢の見物人でごった返す前に自らの手で「収穫」してしまったからだった。

 このミステリーサークル、ドイツ語で「コルンクライゼ(Kornkreise)」と呼ばれる現象は、7月19日に発見された。農夫フランツ・ツェアホッホ氏の所有する畑の上を通りかかった気球に乗っていた人物が、中世の武器「モーニングスター」の先端にあるトゲ付き鉄球のような、奇妙な模様が描かれていることに気づいたのだ。

農夫の“現実的すぎる”決断

 ドイツではミステリーサークルの出現は比較的珍しい。そのため、ツェアホッホ氏は、この発見が知れ渡れば、自分の畑が好奇心旺盛な見物人たちで埋め尽くされるのは時間の問題だと確信していた。

 その予感は的中する。ミステリーサークルの噂は瞬く間にインターネットで広まり、数日のうちに人々が農場へ押し寄せ始めたのだ。

 これ以上の混乱を避けるため、ツェアホッホ氏は決断を下す。地元の警察に協力を仰ぎ、人々が畑に立ち入るのを防ぎながら、サークルを構成していた小麦の「推定95%」を刈り取ってしまったのである。

 彼は後にこう語っている。「あの時やらなければ、押し寄せる大勢の人々のせいで、小麦を収穫することなんて到底できなかっただろう」

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画像は「YouTube」より

刈られてもなお残る“エネルギー”?

 驚くべきことに、サークルの跡地には不毛な円形の模様が残るだけとなった後も、その場所は人々を惹きつけ続けた。

 ツェアホッホ氏によると、跡地を訪れた2人組の「フレンドリーな」女性たちは、刈り取られたことに全く腹を立てていなかったという。彼女たちはこう話したそうだ。「刈られてしまっても問題ないの。この畑に足を踏み入れるだけで、エネルギーを感じることができるから」

 一方、肝心の畑の主であるツェアホッホ氏は、そうしたスピリチュアルな感覚とは無縁のようだ。彼はこう言って、おどけてみせた。

「トラクターでその上を走り回ったけど、私は何も感じなかったね」

 宇宙からのメッセージか、それとも地球のエネルギーか。多くの人々が思いを馳せたサークルの謎は、トラクターの轟音と共に小麦粉へと姿を変えた。結局のところ、どんな壮大な宇宙のミステリーも、腹を空かせた人間の前では、ただの“収穫物”に過ぎないのかもしれない。

参考:Coast to Coast AM、ほか

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