妖怪、天狗、幽霊…超不思議な中野区「哲学堂公園」が面白すぎる! 心霊「首無しライダー」も出る!?

 そして2019年の夏、「中野区立歴史民俗資料館」にて「井上円了没後100年展~円了の妖怪学~」という企画展が開催された。一番の目玉は、哲理門の天狗像、幽霊像だった。幽霊像の両腕、天狗の右腕は復元されていた。飾られている時は見られない後ろ姿や足元も見ることができ、幽霊は井戸(瓶?)から飛び出ていること、天狗は岩のような台座に乗っていることが分かった。

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幽霊
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天狗

 どちらも、彫刻家・田中良雄の作品で、哲学堂内には彼の作品がたくさん飾ってある。

 念願かなって、マジマジと見ることができてとても嬉しかったのだが、その反面、少し喪失感があった。

 妖怪に光を当てたら、神秘性が消えるのは当たり前だ。

 ちなみに今「哲理門」にいる天狗と幽霊の像は、新たに作られたレプリカだ。作られた当時の色合いを再現しているため、天狗は鮮やかなオレンジ色だ。ちょっと怖さはやわらいでいる。

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 展覧会では、井上円了の私的なコレクションも展示してあった。狐狸の人形や、ドクロの煙草入れ、たくさんの御札を混ぜて貼った額など、とてもいい趣味をしていた。

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 展示では「妖怪」についての解説もたくさんあった。井上円了の著書には『妖怪学講座』『妖怪玄談』『おばけの正体』『妖怪学』など、妖怪にちなんだ本がたくさんある。「こっくりさん」を科学的に解明したのも彼だ。基本的には「妖怪を白日の下にさらして、謎やウソを暴く」というスタンスだが、でも“妖怪愛”に溢れているのが分かる。

 そのほとんどはニセものだが(「偽怪」「誤怪」「仮怪」「物怪」「心怪」)、しかし本物の妖怪、「真怪」があると信じていたようだ。「真怪」を研究すれば宇宙絶対の秘密が悟得できる、と言っていたそうだ。なかなかロマンチックである。

 井上円了は当時「妖怪博士」と呼ばれていたそうだ。

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 それだからか、哲学堂に飾られている彫像も妖怪チックなものが多い。

「唯物園」にある「狸燈(りとう)」は狸の形の燈籠だ。古い写真を見ると、昔は笠をかぶっていたのが分かる。

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 解説を見ると、「人間の信条は狸に類するものがあり、しかも、時には光輝ある霊性を発することもある」と書かれている。

「唯物園」と対なす「唯心庭」にあるのは、鬼の形をした「鬼灯」だ。古い写真を見ると、鬼の上に燈籠が乗っていたのが分かる。鬼は心の中の悪念であり、燈籠の明かりは良心を表しているそうだ。

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 鬼を後ろから見ると、ふんどしをギュッと絞めていてちょっと艶めかしい。

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「筆塚」「硯塚」はまるで付喪神のような面白さがある。

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筆塚
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硯塚
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