古代エジプトでミイラ偽装詐欺が横行していたと判明!
古代エジプトでミイラ偽装詐欺が横行していたと判明! 見栄え重視で中身を改変… 問われる神官たちのモラル
古代エジプトでミイラの偽装が横行していた可能性――。CTスキャンがもたらした意外な発見に、海外メディアが注目していた。
■ミイラにされた動物たち
肉体を保存することで、死後の復活が約束される。このような死生観が芽生えた古代エジプトでは、紀元前3500年ごろから、遺体をミイラ化する文化が定着していた。
遺体を洗い清め、内臓と脳を摘出し、ナトロンと呼ばれる炭酸塩鉱物で被い、油と松脂で塗り固めながら、リネンの帯で包み込む。このように手間のかかる工程を経て完成させるミイラだが、その対象は王侯貴族や神官にとどまらず、末期王朝(紀元前664年~)にはより下位の階層へも広がっていった。
そんな流行の中で、愛するペットを来世へ連れて行きたいという願いが生まれるのは、自然なことであったのかもしれない。古代エジプトの遺跡からは、主人のミイラに並び、実に7000万匹以上の動物のミイラが発掘されている。
牛、ワニ、ヒヒ……あらゆる動物がミイラ化されたが、やはり人気があったのは、当時から人の暮らしに最も密接に関係していた動物――猫である。

■1つのミイラに3匹の猫
さりながらこのたび、生前・生後を含めて2500歳と推定される猫のミイラから、意外な発見がもたらされた。この猫はフランスのレンヌにある美術館のコレクションの一部である。
研究者らは、X線の一種であるコンピューター断層撮影(CT)スキャンを行い、3Dデジタル技術によってミイラの内部を可視化した。すると、猫の頭部には丸まった布が詰められていることがわかり、その他の骨格にも欠落が確認されたのだ。

フランス国立予防考古学研究学会(INRAP)の発表によれば、頭蓋骨、椎骨、あばら骨が失われており、代わりに3匹の異なる猫から集められた5本の後ろ足が収められていた。また、骨には腐肉食の昆虫によって無数の穴が開き、分解されつつあると、同学会に所属する研究者、テオファン・ニコラス氏は語った。
「猫のミイラは大量に出土するものの、その一部は非常に保存状態が悪く、あるべき骨格も取り除かれています」
ニコラス氏が取材に答えて言うことには、ミイラの外見は必ずしも内面と一致してはいない。完璧な動物のミイラもあるにはあるが、ほとんどの動物のミイラは中身が空っぽであったり、断片的な骨のかけらが収められているに過ぎないのだ。
神への捧げ物とすべく、より大枚をはたいて製作されたミイラも存在する。それらは元の動物よりも巨大に作られている。
ところが、一部のものは動物の残骸すら含んでおらず、革や砂利などの有機材料で満たされている有様だった。
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