古代エジプトでミイラ偽装詐欺が横行していたと判明! 見栄え重視で中身を改変… 問われる神官たちのモラル
■事の真相は古代の詐欺か?
レンヌのミイラに話を戻すなら、なぜ3匹の猫を中身に詰めたのか理由は定かではないものの、研究者たちは悪徳神官によって主導された大昔の詐欺として捉えているようだ。神官らは目に見えないところでの手間を惜しみつつ、実物よりも見栄えの良い猫にするため、次第に禁じ手への誘惑に駆られていったのだろう。
ただし、ニコラス氏と彼の率いる研究チームは、それが必ずしも事の真相だと考えてはいない。
「違った見方をすれば、動物のミイラの正しい製法は山ほど存在するわけですからね」
スキャンによって得られた内部構造は、科学者たちのグループにより3Dプリンターで出力され、美しいレプリカへと生まれ変わった。外装は透明なため、染色された繊維のかたまりと骨の様子がよく観察できる。
このきらびやかにも見える作品は、スウェーデンで開催された2019年欧州遺産デーのイベントで発表され、その後はフランスの美術館で展示される予定だ。
今日でもさまざまな分野で取り沙汰される偽装問題だが、数千年を経てその実態が明らかになるというのは、きわめて珍しい事例だろう。今になって、紀元前の神官たちのモラルが問われている。
参考:「Live Science」、「The Vintage News」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊古代エジプトでミイラ偽装詐欺が横行していたと判明! 見栄え重視で中身を改変… 問われる神官たちのモラルのページです。動物、猫、墓、ミイラ、古代エジプト、遺跡、ネコ、Forestなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで