古代エジプト“未知の墓”で謎の「母子合体ミイラ」が出土! 左右逆向きに折り重なって… 専門家愕然の発掘最前線!

 英紙「Daily Mail」は、エジプト南部アスワンのナイル川西岸で、今まで知られていなかった未知の古代墓が発掘されたことを伝えている。しかも、驚くほど保存状態が良いという――。

■エリア最大級の古代墓に母子のミイラ

 今年4月末、偶然のめぐり合わせからその墓は日の目を見ることとなった。ナイル川沿岸の丘陵斜面から古代の遺物を奪おうとしていた盗賊らが逮捕され、墓の入口の発見につながったという。長い間石壁で塞がれていたため、専門家もまったくのノーマークだったそうだ。

古代エジプト未知の墓で謎の「母子合体ミイラ」が出土! 左右逆向きに折り重なって… 専門家愕然の発掘最前線!の画像1
「Daily Mail」の記事より

 警察の捜査が済んだ後、エジプト考古省監督の下、エジプトとイタリアの国際考古学研究チームが結成され、発掘が始まった。彼らはこれまでに300近い墓の調査をしてきたが、今回の出土はエリア最大級といわれている。

 墓は、2000年以上前のプトレマイオス朝時代(紀元前332年に、アレクサンドロス大王により始まった王朝)のものであることが判明。石を切り出して造られた墓は、埋葬室へと階段が降下していた。墓内には子どもたちを含む30体のミイラが横たわり、ネコやネズミなど動物のミイラも50体ほど見つかった。

 今回注目されているのが、左右逆向きに折り重なった2体のミイラだろう。発掘チームのリーダーで、ミラノ大学の考古学者パトリツィア・ピアチェンツァ博士によれば、彼らはおそらく母と子ではと推定されている。

古代エジプト未知の墓で謎の「母子合体ミイラ」が出土! 左右逆向きに折り重なって… 専門家愕然の発掘最前線!の画像2
「Daily Mail」の記事より

 また、埋葬室からはミイラとは別に「カルトナージュ棺」も2つ発見された。これは、ミイラや棺にパピルスや亜麻布の上に漆喰を塗って覆う古代エジプトの技法「カートネッジ」に由来している。片方の棺の内側からは完全なヒエログリフが現れ、墓の所有者は裕福で権力を持った「ツツ」という高官であり、傍らの棺はその妻ではないかと目されているという。

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