グレタさんが危ない! 40年前に超燃費のいい車を作ってしまった男、石油利権に消されていた!

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画像は「Disclose.tv」より

 1970年代、当時では考えられない低燃費エンジンを開発し、謎の死を遂げた米国人男性がいる。

 その男の名はトーマス・オーグル。オルタナティブニュース「Dsiclose.tv」によると、彼は1977年にガソリン1ガロン(約4リットル)で100マイル(約160キロ)という驚異的な燃費を誇る新エンジンを開発し、全米に名を轟かせたが、その翌年に不可解な死を遂げたという。

 70年代~80年代後半当時、車の燃費はリッター10キロ程度だった。キャブレター(気化器)と呼ばれる極めて燃費効率の悪い燃料噴射装置が搭載されていることがその原因だった。いわゆる“キャブ車”はキャブレター搭載エンジンを備えた車を指す。

 現在、キャブ車は排ガス規制により姿を消し、フューエルインジェクションに取って代われられた。インジェクション車は電気制御により、燃料の噴射を調整しているため、各段に燃費が良い。

 ところが、オーグルは77年の時点でキャブレターに取って代わる低燃費の気化燃料システム(vaporized-fuel system)を開発。実際に米誌「El Paso Times」の記者を乗せて、テストドライブを行い、燃料補給なしで2ガロン(約8リットル)で205マイル(約330キロ)を走行した。単純計算でリッター40キロ。当時の車の4倍の燃費だ。

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画像は「Disclose.tv」より

 これで一躍オーグルは時の人となり、雑誌や新聞で大きく取り上げられた。開発した新エンジンは「オーグルモバイル」と呼ばれ、資本家のC・F・ラムジーが特許の購入を申し出た。契約はとんとん拍子で進み、最終的に特許はAdvance Fuel Systems Inc.に売却され、オーグルには6%の特許使用料が支払われることになった。

 しかし、ここで予期せぬ事態が起こる。1983年の「El Paso Times」の記事によると、Advance Fuel Systems Inc.が特許使用料の支払いを拒否したというのだ。同社はオーグルモバイルと似た機構のエンジンの開発に以前から取り組んでおり、しかもそれはオーグルモバイルとは全く関係がないと言い出したそうだ。

 オーグルモバイルはこうして消し去られ、幻のエンジンとなった。しかし、その性能は折り紙つきであり、テキサスA&M大学の工学者ジェラルド・ホーキンズ博士は、「オーグルモバイルは偽物ではない」と太鼓判を押していたという。

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