ベテルギウスが本当にもうすぐ超新星爆発?→人類滅亡か!?「光が暗い…」天文界が騒然、急速な減光確認される!

 しかし、天文学者らは「超新星爆発はしない」と予測しているようだ。米ベラノバ大学の天文学者らも、確かに暗くなってはいるものの、周期的な減光によるものだという冷静な見解を示している。

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画像は「Getty Images」より引用

■エイリアン技術である「ダイソン球」が原因?

 また、この急な減光について別の見方を示している者もいる。それは「ダイソン球」の可能性である。人工的な構造物で恒星をぐるりと囲ってしまい、そのエネルギーを効率的に利用するというアイデアである。ダイソン球は人類にとってSFにしか過ぎないが、高い技術を持つエイリアンがベテルギウスをダイソン球にしてしまっているのかもしれない。

■人類滅亡の可能性も

 さらに、怖い話もある。ベテルギウスが超新星爆発を起こした場合、地球もただでは済まない恐れがあるのだ。超新星爆発の際にはガンマ線バースト、特に数千光年先まで届くといわれる「ロング・ガンマ線バースト」が放出される。これは、はるか彼方から射撃を試みるスナイパーのようなもので、宇宙空間はいつどこからガンマ線バーストに“撃たれる”のかわからないというスリリングな状況にあるのだ。ベテルギウスの自転は地球から20度ずれているため直撃することはほぼないと見積もられているが、爆発時の衝撃で自転軸が変化しないとも限らず、正確な予想は困難とされている。もしもガンマ線バーストが直撃してしまったら、地球環境を有害な紫外線などから守っているオゾン層が破壊され、電子機器が壊滅的被害を受けるのみならず、人間をはじめとした生物も遺伝子が損傷し、がんや染色体異常が多発することになると言われている。

 ベテルギウスがいずれ超新星爆発を起こすことは確実とされるが、いつ起こるかまではわからず、明日かもしれないし1万年後かもしれない。天文学でいう「もうすぐ」は宇宙スケールでの話なのである。

 とはいえ、何かが起こっていることは間違いない。もし晴れていたら夜空を見上げてみよう。

参考:「Wikipedia」「Astronomer’s Telegram」ほか

TOCANA編集部

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