「3メートルの宇宙人」事件の裏で起きた未解決ミステリー2件とは!? 謎の触手に撫でられ、黒い人影に追われ… トラウマ級の恐怖!
それは球体からの光の中に影絵のように浮き上がっているため、逆光線で顔ははっきり見えなかった。スニトウスキーは慌てて自動車に飛び込み、夫人と一緒に自動車の床に伏せた。恐る恐る顔を上げると、自動車のフロントガラスに一本の腕のようなものが見えた。その先は2つに割れており、自動車の表面をなでるように動いていた。
一旦顔を伏せたスニトウスキーがしばらくして再び顔を上げると、怪物が森の方へ去っていくのが見えた。後ろ姿を見ると脚がなく、でこぼこになった地面の上を滑るように水平に消えていった。
ほっとしたスニトウスキーがふと窓の外に目を遣ると、虹色の巨大な光の球が空に昇っていくのが見えた。光球が完全に飛び去って、やっと我に帰ったスニトウスキーがエンジンをかけると、車は問題なく始動した。
その夜、一家は一旦モーテルに泊まり、翌朝になって自動車を調べると、怪物の腕がなで回したと思われる車体の外側は、まるで焼け焦げたように塗料が黒く変色していたという。
この2件で目撃された怪生物の特徴は、必ずしもフラモンと一致するわけではない。特にハーパーの事件は、距離があったせいか背が高くて黒っぽいとしか伝えられていない。他方スニトウスキー事件では、その身長だけでなく、嫌な臭いや火の玉のような物体、地上を滑るような動きなど、いくつかフラモンとの共通点も見られる。あるいはこれらの目撃者たちはパニック状態に陥って、同じ生物について細部が異なる描写をしたのかもしれない。もしそうだとすれば、フラモンは数日のうちに3回も目撃されていたことになる。
なおアルバート・ベンダーは、フラットウッズ事件の翌年になる1953年、幽体離脱のような形でエイリアンの国を訪れた際、テレビの画面に似たような怪物の姿を見たと報告している。
ちなみに、フラットウッズから8キロほど離れたサットンの町には、現在事件に関する博物館がオープンしており、フラットウッズ周辺には、フラモンを象った木製の椅子が五脚点在している。地域のホテルではフラモン・グッズなども販売しており、ブラクストン郡の町おこしに一役買っているようだ。
参考:『図解UFO』(桜井慎太郎、新紀元社)、『驚異物語』(黒沼健、新潮社)
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2024.10.02 20:00心霊「3メートルの宇宙人」事件の裏で起きた未解決ミステリー2件とは!? 謎の触手に撫でられ、黒い人影に追われ… トラウマ級の恐怖!のページです。宇宙人、UFO、フラットウッズ・モンスター、羽仁礼、接近遭遇、森などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで